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。我慢24 。 ページ25

.




『はあ、はあっ、はあっ、』




息切れがする。



鬼を1人倒したと思ったら騒ぎに釣られてか

2人、3人と増えた。



どんだけの数がこの街にいるんだ.......







そんなことを思っていると







「鬼が多く出現しているわ!!!
私とAちゃんはここの範囲の鬼を狩るのよ!
煉獄さんも応援を呼んだから!!!」



と、現れた結香さん。


相変わらず義勇さんの羽織を着ていた





『.......』




今すぐにでも怒鳴り散らしたかった


なんでそんなに平然といられるのか


分からないの



ねえどうして?




『っ.......』




思わず唇を噛み締めるが鬼へと刀を向け戦った







.......今は.....今は、


紗代ちゃんと奥さんを守りたいから......!!






その一心で刀を振るった。








______


______








.







.









『っ、はあ、はあ』




足がふらつくが踏ん張り、立ち直る。





『どんだけいるのよ.......』




そう呟きながらひたすらに刀を振るう。







.






鬼の頸を何十人斬ったのだろう


結香さんは少しだけ傷を与えるだけで

頸はからっきし狙えず斬れていない。





紗代ちゃんのお父さんの頸を斬ったのだって



斬れるタイミングをずっと伺ってて、


襲おうとしない立ったまんまの頸を......


手柄ほしさに斬ったのだ。



思い出すだけで何かが込み上げてくるのがわかった


.....が、今は2人を守るために



結香さんの分も私が動いて鬼を殺さなきゃならない


息切れなんてしてる場合じゃない。







「あと、1人.......!!!」






足を踏み込み、

最後の鬼の頸を斬ろうとした時だった。






.









.








.









.









「夫を....かえしてっ、.....!!!」




そういい、自身が着けていた簪を取り、


結香さんのもとへと走った奥さん。






.






あの簪で刺すつもりだ......!!!



殺意が感じられた。







『だめ!!!!!』





鬼の頸素早く斬り、



奥さんと結香さんの間へと走った。








『っ、』




その瞬間に腹部に感じる痛み。



刀で簪を弾きたかったけれど、


鬼の頸を斬ってからとなると間に合わなかった。





『っ、.......』





心臓を一刺ししようとした簪を

ギリギリその手を掴んで腹部へとずらしたが


痛いものは痛い。





「なん、で.......」









『あなたの夫が作る簪を....っ

人を殺す為に使わないでくださいッ』

。我慢25 。→←。我慢23 。



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雪の花 - あまり、映画や小説で泣かないのに、めちゃくちゃ涙が出てきました。 (2022年1月9日 20時) (レス) id: b66614c381 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ - すごく悲しくなりました!絶対小説家の才能ありますって! (2021年4月13日 0時) (レス) id: 46b37efe83 (このIDを非表示/違反報告)
あ ず - 涙がケータイにかかってやばい事になりました!どの作品もいいものばかりです。頑張ってください! (2021年1月8日 0時) (レス) id: a154798d09 (このIDを非表示/違反報告)
紬。 - ヤバい…才能がありすぎて…デビューしたら凄い売れるんじゃないですか!とてもいい作品ですね!めっちゃ泣いちゃいました(((泣 (2020年12月16日 19時) (レス) id: db2eb7a25e (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ - 2001票目失礼します...!面白いです!涙が止まらないです...。応援してます! (2020年10月11日 1時) (レス) id: 95f722ce93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年9月20日 21時

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