【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢21 。 ページ22

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『.......そんな..』



「お父さん！！！」




私に襲いかかってきた紗代ちゃんのお父さんは

襲わずに立っていた。




.......なんで.....





「お父さん、っ！！！私だよ！紗代だよ！！」




そう訴えかけながら、

私の腕から抜けた紗代ちゃんは必死に呼びかける。




「.......」





紗代ちゃんのお父さんも襲おうとしていない....


むしろ.......






『泣いている.......』




鬼化した人間が自我を保ち襲わず涙を流している








『！！！』





......紗代ちゃんが間に入ったから...攻撃をやめた？



今も襲おうとせずに紗代ちゃんを見つめているだけ





.......自我があるの.....？




禰豆子ちゃんと同じ.....？？






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『まだ、お父さんを救えるかもしれません！！！』





もしかしたらまだ救えるはず


気絶だけさせて拘束だけしといて


後は珠世さんのところに＿＿＿






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「お父さんっ！！！」



そういい紗代ちゃんがお父さんに飛びつこうとした








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その時だった。







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「鬼は鬼なのよ！！！！！！！！」







「あなた！！！！！いやあああ！！！！」





そういい、突然現れ、

紗代ちゃんのお父さんの頸を斬った結香さん。


紗代ちゃんのお母さんの叫び声が耳に劈く。




返り血が紗代ちゃんの着物を真っ赤に染めた







『なんてことを.....！！！』





まだ、まだ救えたのかもしれないのに......！！




なにより紗代ちゃんの前で.......っ







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「ふう！これでおしまい！！
片付けておいてくれる？Aちゃん！！」



と、刀を鞘にしまい、


いつも通り当たり前に言った。







『.......』





.......どうして？......そんなに普通なの.....？






「ちょっと、痛いわよ！！離して！！！！」





手を掴み義勇さんへの所へ


行こうとした結香さんを止めた。




自然と手に力が入ってしまう







『.......どうして...自我を持ってて襲わないって....

分かってましたよね.....？』





斬る時に言った発言。


分かっていたはずだ。自我を持ってたことだなんて



なのになんで......







「任務のためよ！！！あなただって
手柄独り占めしようとしないでよ！！！」






『......何言ってるの...』




.....手柄？任務のため.......？


あなたはそんな理由で斬ったの？

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