【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢44 。 ページ45

'あなたside




『....』




当たりを見渡せば今日も変わらない。



ただただ、脳裏に浮かぶのは


紗代ちゃんと、奥さんと旦那さん。





ここにいると胸が苦しくなる



あの時のことをよく思い出すの






飛び散る血。泣き声。叫び声。絶望。




どれも思い出すだけで苦しくて仕方がない








.....けど、ここにしか証拠はないような気がして


ずっと探している。









....この際目撃者なんて鬼でもいい



お願いだから、証拠がほしいの


結香さんの行ったことを罰したいの





許されないことをしたの。



彼女は＿＿＿＿＿






その一心でここを張り込んでもう

3日も経ってしまった




周囲をうろつくがなにもない。








＿＿＿＿＿＿＿


【お父さんと....お母さんは....？】

＿＿＿＿＿＿＿









『.....』









'








......奥さんたちのお店へ行こう



旦那さんの遺品か、なんでもいい


あの店にあるものを.....紗代ちゃんのところに....




そしたらきっと、

少しでも落ち着いてくれるはず.....





そう思い、お店へ向かった。





今まで足を踏み入れようとしたが

ずっと踏み入れれなかった場所だ。





鮮明に、思い出してしまうから。


どうにかなっちゃいそうだと思ったから。



今まで行けなかった


いや、''行かなかった''









'









『.....』





店の中は片付けられていなくて、

今もガラス細工が散乱している状態だった





歩く度に、ガラス細工がパキ、ピキ、と音を鳴らす





紗代ちゃんと奥さんの手を引いて


頸が斬られた旦那さんを置いていったあの時と



同じだ




まるで紗代ちゃんと奥さんの心が

ひび割れている、そんな音だった





『っ.....』




遺体は回収されているが、血は消えてなくて、


色を変え畳を赤黒く染めている





脳裏に浮かんでも、考えないように、


店内の奥へ行こうとした








＿＿＿＿＿＿＿その時だった









'








'








'









'









'









「あれ〜君この間の鬼殺隊員だ〜」




『！！！！』




突然後ろから声がし距離をとった。








「.......誰ですか」



気配がピリピリする


ただの人間じゃない


きっとこいつは鬼だろう


でも今までの鬼とは感じるものが違う



きっと......









.









『.....上弦ね』





私がそう言うと





「ねえねえあの子どうなったの？？

自ら刺さってきた子〜！｣

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