【鬼滅の刃】。我慢 。

。我慢11。 ページ12

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あの日から怪我をしても蝶屋敷に行かなくなった



ううん、行かなくなったんじゃない



行けなくなったんだ





......あそこにいって結香さんから聞く

義勇さんの話を聞いてると胸が痛くて死にそうなの





苦しくて苦しくてたまらなくって



私の知らない義勇さんの話をされるのはもっと嫌で





苦しくて苦しくてたまらないの、





どうしようもなくて心が痛いの






そして今日も私は本部の医療箱から包帯を貰う。







傷は増えてく一方だから......








『.......もう少しで終わっちゃうや、』






なんて呟いた瞬間だった








.








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「ねえ、何してるの」





後ろから聞こえる声。






『時透くん.......』




「どうして胡蝶さんのお屋敷に行かないの

自分で包帯巻いて治療するより全然いいのに

頭回ってないの？」





辛口な時透くん。



けど分かってるよ、そうだもんね



時透くんの言う通りだもん。






蝶屋敷に行って治療してもらった方がいいなんて






.






.......でもあそこにいくと辛くて仕方ないの



どんな傷を負ってもね、



胸の方が痛くなって泣きそうになるの




だから.......









.








『これぐらいの傷、大丈夫ですから』





なんて言えば





「最近怪我ばっかしてくるし、おかしいよ。

自覚あるの？

.......まあ僕は知らないけど｣




と、どこかへ行ってしまった。







『.......』






ごめんなさい、そんなこと言わせてしまって





時透くんに言われなくても自分が1番分かってるから




自分が最近おかしいことぐらい.....








『.......』





結香さんのこと以外で胸が痛くなった瞬間だった







＿＿＿＿＿＿＿＿

時透side






どうして蝶屋敷に行かないんだ



行って治療を受けた方がいいに決まってるのに




Aがそんなこと分からないはずないのに





今日も医療箱から包帯なんか持ってって




包帯結ぶの下手なくせに何してるの



その作り笑いも下手すぎるんだよ





見てて無性にイライラする

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