目覚めなくなった55日目. ページ8
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「おいテメェどういうことだ」
かっちゃんがしびれを切らし、
夢樺さんを問い詰める。
「あんなの…Aちゃんが
傷つき、苦しむ言葉並べてわざと…
首を閉めてもらえるようしたんですよ。｣
「そんな、」
じゃあ、Aは悪くないじゃないか…っ
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「…お、おれ、酷いこと言っちまったッ」
上鳴くんの表情が崩れていく。
みんなが何を思っているか、
そんなのもう分かってる。
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「俺たち…Aになんてこと言ったんだよっ…」
切島くんの言葉が胸に刺さる。
八百万さんたち、女子組は既にもう涙が出ていた
罪悪感で潰れそうなのだ。
｢まあ…彼女はあとあと罪悪感で
満たされてるような表情してましたよ。
ヒーロー科であるものが人を
殺めようとしたんだから、
そうとうメンタルきたんじゃないですか？」
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｢そんな、中…俺たち…酷いこといっちまった｣
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「普通なら…もっと、
よりそって話を聞くべきなのに…っ」
僕達がしたことは、
ただただ、理由を無理やり聞こうとし、
挙句の果てに突き放した。
…なんで、
なんで、もっと、
ちゃんとA自身見て話を聞かなかったんだ
「…っ」
ただただ、行き場のないこの怒りと悔しさを、
どこにぶつければいいのか。
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そんなことを思っていた時だった。
「おい夢樺。
お前もうそこに居場所ねえだろ…
来いよ。ヴィラン連合。」
荼毘と言う男が夢樺さんにそう言った。
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そして
「…いいわよ。
もう、全部バレちゃったし」
即決な彼女。
しかし
誰も、引き止める人はいなかった。
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「行きますよ荼毘。」
現れたのはワープのヴィラン。
ヴィラン連合の奴らが目の前にいるのだ
普通なら、プロヒーローとかにすぐ連絡するか、
自分たちが応戦するかのどっちかかもしれない
でも、僕達の体は動かなかった
頭がついていけてないからだ
「ああ、わかってる…
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＿＿＿＿＿＿＿＿せいぜい楽しめよ」
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そういうと、夢樺さんと共に消えていった
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
