目覚めれなくなった95日目. ページ49
、
「Aは自分が追い出されたり、
入れなくさせれることができるかもって…
勘づいたみたいだ。」
「…そんな…っ」
夢喰いの言ったことは俺たちにとって、最悪だった
信じたくない
だって、そうじゃなきゃ、あいつは…
、
「ずっと…1人じゃねえかよ…」
俺がそういうと、
「おいテメェ。なんか解決策ねえのかよ！！！」
夢喰いに声を上げる爆豪。
すると…
、
「実はな…俺の個性は寿命を使うんだよ。
だから、もちろんAからは5年分もらった
あの夢の権限はAだ
お前らを行き来させることはできるが…
それを権限者に拒まれたらできねえ。
あいつがそれに気づいた時。
もう…入れねえんだよ…」
追い打ちをかけるように、俺らの希望は絶たれた。
「この子のことだから…
きっと、そんなことしないと思ってた
…けど
みんなが無理してる姿をみて、
我慢ならなかったんだろうね」
Aを見る夢喰いの視線はとても優しいものだ
「そんな…ッ」
「一番、無理してたのは…あいつじゃねえかよっ」
もう、戻れない。
もう、会えない。
涙が止まらない者。唇を噛み締める者。
たたずむ人。…ただただ、後悔しかなかった。
「……」
さよなら…？
あいつ…ほんと、何言ってんだよ…
1人は嫌なんだろ？
なら、なら＿＿
少しぐらい俺たちにとって無理させろよ＿＿っ
「俺、もう1回＿＿＿」
そういい、ベッドに行こうとしたが、
「やめろよ！上鳴！！！
もう、もう…Aのところには…っ」
切島に腕を掴まれ、阻止される。
でも…
「行かねえと、ならねえんだよッ！！！
あいつを…もう、1人ぼっちにしねえように…！」
手を振り払い、夢喰いのところに
行こうとした瞬間だった。
手を拘束されたと思い、
後ろを見れば…
「相澤先生…」
そこには相澤先生がいて、
包帯で俺の腕を拘束していた。
そして
「Aからの…最後の頼みだ。
【みんなが無理して入ってこようとしたら、
止めてほしいんです】」
「っ……」
なんで…
なんでアイツは…
最後まで俺達のこと考えてんだよ…ッ
自分のことなんて、ほったらかしで…
、
、
、
もう、誰もあいつを助けられなくなった。
あいつは、夢の中で1人で生きていくのだ。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
