目覚めれなくなった81日目. ページ35
、
切島side
「……」
「ｽｰｯ…ｽｰｯ」
目の前では規則正しい寝息をたて眠ってる上鳴。
授業中に倒れてから目を覚まさない。
そんな中俺は学校が終わってから
心配になって保健室にきてみれば
リカバリーガールいわく、
そろそろ目覚めると思うといわれ、
ここで待ってることにした。
「……」
、
、
、
上鳴の顔色はあまり良くない
夢に入りすぎて負担がかかってる分と、
勉強に戦闘訓練…
様々な疲れが溜まってるからだと思う。
無理してるのなんて一目瞭然。
でもあいつは止まらない。
俺らがいくら止めたって……
、
、
前回だって、俺と上鳴は夢の入りすぎで倒れた。
、
俺は…それ以来、夢に入る回数を控えたが…
上鳴はより、多くなってしまった
その原因は
Aがもう二度と目覚めれなくなったからだ
「アホかよ…ほんと……」
責任を…1人で背負って…
ぶったおれて……
お前そんな器用なやつじゃないだろ？
Aも救えない
上鳴も救えない
自分の無力さに心底腹が立った。
その時だ
、
、
「ん…」
そう、口からもらした上鳴。
「上鳴！…大丈夫か？」
俺がそういうと起き上がる上鳴。
すこし ぼーっとしていれば
「今何時だ？」
と、聞かれた
「5時半だけど…」
「やっべ、…
、
、
Aに会いに行ってくる」
「 ！！！」
当たり前のようにそんなことをいう上鳴。
、
目覚めてまだ1分もたってないのに、
こいつは…何言ってんだよ…っ
そう思っているうちに、
上鳴はベッドから降り身支度を整えている
「上鳴！！今日はもう＿＿＿」
、
、
、
、
、
「大丈夫だって、平気だからよ！
寝不足だろ？気をつける。」
「っ…」
ドアに手をかけ、
笑顔でそういう上鳴。
ドアの閉まる音が聞こえれば、
また静かになった病室。
「………」
、
どうしても、止めれなかった
伸ばした手はあいつの手を掴めず
言葉で止めれなかった。
だって……あいつの顔が…
笑った顔が…
＿＿＿＿
『大丈夫だよ、切島くん。平気だよ』
＿＿＿＿＿
Aに…似てんだよ…っ
、
、
無理して笑うんじゃねえよ…
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
