目覚めれなくなった77日目. ページ31
、
＿＿＿＿＿＿＿
あなたside
＿＿＿＿
＿
『……』
目覚めれないとわかってから、1日がたった。
それでもなお、今でも、
自分の手が震えているのがよく分かる。
、
、
"目覚めれない"
最初なんて、
もう目覚める気は無いだなんて思ってたのに
今では目覚めれないことに絶望していた。
、
私…取り残されちゃうのかな…
『……一人ぼっちだ』
自分が思うほど、孤独は甘いもんじゃなかった
精神的に何かがきていて、
これからどうすればいいのか、
色々なことが頭を駆け回る。
頭の中で思ってたんだよ、
いざとなったら目覚めれるからって安心してたんだ
そんな保証なんて…ないのに
『バカだ、っ…ほんとに…！！』
、
怖くて仕方がない。
いつか、
みんな私のことを忘れてしまうのではないか
呆れて去ってしまうのではないか、
誰も…来なくなってしまうのではないか…
『はあ、はあっ…』
胸が苦しい、
、
、
それが怖くて怖くて仕方がない。
人の記憶から消えることがこんなに怖いだなんて、
恐ろしいことだなんて、思ってもなかったんだ
自分から夢に閉じこもっておいて、
こんなこと言うのなんておかしいかもしれない。
けど…っ
『っ……』
誰も、誰も…っ
私のことをわすれないでっ…！
1人にしないで、っ
、
『お願いだから…っ、目覚めさせて＿＿＿』
このままじゃ、事態は変わらないじゃない
轟くんの様態が心配
現実世界で、面と向かって謝りたい。
上鳴くんと切島くんに無理して欲しくない、
みんなも…
『私のせいで…』
目覚めなきゃ…
私が目覚めなきゃ＿＿＿＿
じゃなきゃ、みんなが＿＿＿
『っ…』
どれだけ強く思っても、戻れない。
ああ＿＿＿
、
、
、
、
、
、
＿＿なんで、夢に閉じこもっちゃんだんだろ…っ
『………』
そう、思った瞬間に
頭が真っ白になった。
、
、
『…あれ、』
、
記憶を巡らせても思い出せない。
まるで、
そこだけ記憶のフィルムが切り取られたように
『私…なんで、夢に…』
、
、
、
、
、
、
、
、
、
大事なことが霞んでしまった。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
