目覚めなくなった67日目. ページ20
、夢喰いside
「で？なんのよう？」
目の前でナイフを強く握る彼女にそう、いった
すると
「あなたが…みんなを夢の中に行かせたから…
聞けば、荼毘にあなたが言ったんですって！？」
、
「…んー？…」
…荼毘…
……ああ。
「結構親しみあってね。
面白い女の話したんだよ。
まあその女ってのがこのAなんだけどね
事情ちょろっと、話したら…
荼毘が面白がって 爆豪くんたちに
ボイスレコーダー渡しちゃったってわけ。」
この女が簡単にこの病室に入ってこれた…
ってことは…
ワープのやつが手を貸したのか？
まあどうでもいいや。
、
「ま、そーいうこと。」
誰にも言ってないこの事実を彼女に言えば
「あんたのせいで…私は…！！
居場所がなくなっちゃったじゃない！」
我慢の限界だったのか。
ナイフを持って、俺に突っ込んできた。
「面白いなぁ…」
…かわいそうなやつ。
哀れだなァ。
「…お前、戦闘不向きな個性だったしな」
そういい、軽々とかわせば、
「私の治癒の個性は…誰もが欲しがるもの…
私は、必要とされるべき存在なのに…！」
かわしてもかわしても、
何度でもナイフを振り回してくるコイツ。
…それほど俺のことが憎いんだろうな
、
「そろそろ遊びは終わりで。
……やり返していよね？」
そろそろつまんなくなったため、
ナイフで応戦し、
黙らせようとした時。
、
、
、
、
、
、
、
「おい、やめろ」
病室のドアが開く音がしたと思ったら、
ある人物が入ってきた。
ナイフを振りかざす手を止めた声の主は＿＿
、
「ああー…まだ俺なんもしてない。
、
、
＿＿＿＿許してよ轟くーん。｣
そういう俺の視線には、
珍しく怒っている轟くん。
怒る理由はふたつだと俺は考える。
1つ。
Aがすぐ近くにいるのに
ナイフを振り回すなということ。
2つ。
夢樺がいることだ。
「落ち着いてって轟くん。
Aには傷一つないよ」
、
「ならいい…」
ほんとこいつAのこと1番に考えるよな…
「………で？
佐原夢樺さん…まだやる？」
そういえば、
「この女のせいで…！！！」
俺に向けられたナイフは、Aに向けられた。
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年7月14日 11時
