目覚めさせる34日目. ページ34
、
静かな病院。
静寂すぎて怖いくらいな空間の中…
「…幸運を祈るよ、轟くん…」
病室に響くその声の主は、月を眺めていた＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿
緑谷side
「っ、かっちゃん！！！！」
「分かってるわクソナードッ！！！！！」
目の前でおこる爆破。
風圧で思わず飛んできそうになってしまう。
「…はあ、はあ…」
ふらつく足。霞む視界。
体の限界が近づいていた。
いや、限界なんて遠に超えている
今僕の体を動かしているのはただの気力だ
、
「…かっちゃん…平気？」
隣にいるかっちゃんにそう聞くと…
「こんなもんどーってことねえわ！！！」
と、警察に突っ込んでいった。
、
「……かっちゃん」
もう、キャパを超えてるのに、無理してるんだ
だから…
僕と変わりばんこで攻撃してるんだろ？
…手出しされるのが嫌いなかっちゃんが…
あんなの許すはずがない…
それなのに強制的に止めさせないのは、
自分のキャパ越えを分かってるから。
分かってるからこそ、1人で無茶すると
やられてしまうと理解してる。
、
…だから…僕の手を借りてるんだ。
「っ……」
爆風で髪がなびくのが分かる。
そんな彼の後ろ姿を見てるだけで終わるのが嫌だ
1人でなんて戦わせたくない
「っ…！！！」
重い体をなんとか動かそうと試みる。
しかし…
、
、
「動けよ…っ
今動かなくて…どうすんだよ…！！！！」
気力でも限界だった。
周りのみんなも、もう時間の問題。
…いや、もう限界だ…
「麗日さん…上鳴くん……」
麗日さんと上鳴くんはもうキャパ越えで倒れている
八百万さんも…壁をつたって立ってるのがやっと…
切島くんはもう個性がでないのか、
素手でかかりにいってる。
「………っ」
、
、
……ここまでだ
充分時間は稼いだ。
もう病院にはついてるはず。
……これ以上の無理は…
これからのことに支障をだしてしまうかもしれない
…それはそれでAが
自分のことを攻めてしまうから…
だから…
"もうやめにしよう"
そう、言おうとした瞬間だった
、
、
、
「うちの生徒が随分お世話になったようで」
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あめ(プロフ) - ユキナさんの作品が面白すぎて深夜二時から読み始め何作も読んでしまいました…たくさん泣いて笑って楽しませていただきました！気がつけば5時間も読んでました…素敵なお話をありがとうございます！ (2月26日 6時) (
レス) id: 63fa489223 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 泣ける、、、とゆうか泣いた、、、しかも都夢蒼士って名前カッコ良すぎる、、、 (2月21日 10時) (レス) @page50 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 全私が泣いた (2023年4月13日 20時) (レス) @page50 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 私、こういう系で初めて泣きました。深夜2時に号泣してそれからずっと見てて.....文才の塊すぎて尊敬します、！これからも小説頑張ってくださいね (2023年1月3日 21時) (レス) @page50 id: ec9644f59b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 僕、こういう話って映画だとか漫画でも泣けなくて、小説だと泣けるんです。この話で泣けました。実はこういう話めっっさすこ。書くのめっっさヘタで笑うw (2022年10月24日 21時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年8月8日 19時
