目覚めさせる33日目. ページ33
夢喰いside
「どうやって侵入しようねえ…」
もう夜中。
面会時間なんてとうに過ぎているし、
ニュースにも事態は取り上げられている。
…看護師にも、誰にも見つからない方がいいか…
「……」
なら……どうしようねえ…
、
、
しばらく俺が頭を悩ませていると＿＿＿
「俺が土台作る」
と、右手を出した轟くん。
「それ位置バレね轟くん。」
この子たまに鈍感なところあるよね
恋愛のほうもそうっぽいし。
だって、明らかにさ、
Aに特別な感情抱いてるはずでしょ？？
なのに…気づいてないんだもんね
、
…面白いやつ。
なんて思っていると
、
「位置バレたらダメだな…
よし。窓から侵入するぞ」
｢スパイみたいなことするねこれ。
…もしかして憧れてたり？」
「炙るぞ おまえ」
「冗談です。」
炙られたくない俺は轟くんの意見に従った。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿
「……ふう」
Aの病室の窓から侵入に成功。
ここまでくるのに苦労したが、
それもよき思い出としよう。
だって…ねえ？
、
、
、
「目覚めたら、どんな表情するんだろ…」
目の前には、いつもと変わらず
目を閉じ、眠ってる彼女。
こんな彼女は目覚めたらどんな顔をする？
何をはじめに言う？
気になって仕方がないのだ。
……てか、ここまできたら最後までみたいし…
「…」
いつの間にか、はやく目覚めてよなんて、
…個性かけた俺が思っちまったんだもんな。
「…ほんっと、愛されてんなあコイツ。」
みんな必死になってるんだぞ？
俺のところに初めて来た時とは違うぜ？
そんなA組のヤツらを見てるからこそ…
それほどの価値がこの女のにはあるって分かった
だからこそ…この先起こる出来事に…
、
＿＿＿ワクワクがとまらない。
、
、
…ってことで
、
「さ、轟くん…
、
、
＿＿＿＿＿行こっか。」
君に全て託すんだ。
「ああ…」
短い返事をした彼は、ベッドに横たわり…
、
「…ありがとな、夢喰い…」
そう、いった。
だから…
「…お代はAから頂くかな」
それだけ言って、轟くんを夢にいかせた
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あめ(プロフ) - ユキナさんの作品が面白すぎて深夜二時から読み始め何作も読んでしまいました…たくさん泣いて笑って楽しませていただきました！気がつけば5時間も読んでました…素敵なお話をありがとうございます！ (2月26日 6時) (
レス) id: 63fa489223 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 泣ける、、、とゆうか泣いた、、、しかも都夢蒼士って名前カッコ良すぎる、、、 (2月21日 10時) (レス) @page50 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - 全私が泣いた (2023年4月13日 20時) (レス) @page50 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - 私、こういう系で初めて泣きました。深夜2時に号泣してそれからずっと見てて.....文才の塊すぎて尊敬します、！これからも小説頑張ってくださいね (2023年1月3日 21時) (レス) @page50 id: ec9644f59b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 僕、こういう話って映画だとか漫画でも泣けなくて、小説だと泣けるんです。この話で泣けました。実はこういう話めっっさすこ。書くのめっっさヘタで笑うw (2022年10月24日 21時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2018年8月8日 19時
