【男主】馬鹿にできない【YG】

俺 ページ7

ここらで簡単に俺の説明をしよう。


俺は現在２５歳の会社勤めだ。大手製薬会社の営業をしている。営業成績はそこそこよく、自分で言うのもんだが部署内でも上位に入る。



その給料だけでも結構な額を頂いているが、給料の一部をもと金に投資と株で更に金を増やしている。こういう運の強さは母譲りである。



俺は貿易会社の社長の父と見事玉の輿に乗った母との間に生まれた一人息子だ。もちろん両親は恋愛結婚だし、家族仲はいい。



しかし、両親は忙しく俺の面倒は父方の祖父母が見てくれていた。祖父は前社長で地方に隠居しており、俺は高校卒業までそこで不自由なく暮らしていた。





大学進学が決まり、父母のいるソウルへ上京したが遅めの反抗期ゆえにひとり暮らしを選択。考えてみてほしい。年に２回程度しか会わず、その時以外ほぼ音信不通の親と一緒に住めるだろうか。否だ。



俺は学生寮に住むことにした。学費と寮代は両親が出す、というなんとも助かる申し出を受け、バイト先を決めひとり暮らしを始めた。




時給のいいオシャレなカフェでバイトをしながら学生ライフを満喫していた俺に事件が起きた。給料日に口座を見ると大金が振り込まれていた。その額３０万である。

振り込んだのは母で「いつ寮出たくなるかもわからないし、バイトなんてせずに勉強に励んでほしくて。」と言われた。


どんなに必要ないといっても2ヶ月に1回振り込まれ、「返さなくていいよ」と言われた俺は諦め、食費や勉強用具等の必要経費をその仕送りから出した。貰えるもんは貰っておこう精神である。


そうして俺のバイト代は全額貯金行きとなり、３年で約280万の貯金ができた。それに加えて祖父母や両親からの成人祝いやお年玉などのおかげで、4年生になるころの俺の貯金残高は周りの学生を雄に超えていた。



そうやって貯まりに貯まった金を崩しながら俺はSUGAに会いに行った。俺は初めて親の大量の仕送りに感謝した。


罰当たりかもしれないが、当時の反抗期真っ只中の俺は金を渡すことで愛を証明されているかのようで嫌だった。しかしそのおかげでどれだけ遊んでも金には困らなかった。




もちろん今では就職して親孝行に努めている。両親と旅行へ行き、父の会社関連のパーティーや会食にも出席している。まぁ8割方女性の紹介と人脈づくりのために呼ばれているが。





そんなこんなで俺はSUGAに癒され、貢ぐ生活をする今に至ったのである。

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