・ ページ5
*
「大変ご迷惑をおかけしました。」
あの後酔いが醒めるまでお世話になり、絶賛土下座中。
「今度客として来ます。今日のお礼とお詫びを兼ねて店に貢献しに来ます。
名前聞いてもいいですか？次来たときわからないと困るので...。」
「お？金落としてくれんの？うちの店高いぞー。
俺はユンギ。店での名前はSUGAだ。これ名刺。気を付けて帰れよオニーサン？またのご来店お待ちしておりまーす。」
歯茎を見せて笑いながら じゃーな、と俺を店の外まで見送ってくれた。
それから約2週間後、俺は再びLunaに来ていた。
緊張しすぎて指名までの流れをよく覚えていない。
しかし通されたそこは圧倒的場違い。男の客ってだけでも居づらいのに１人だから余計気まずい。
違うんです、別に俺は疑似恋愛しに来てるんじゃないんです。これは恩返しなんです。と誰に対してかわからない言い訳を並べていたら上から声がした。
「ご指名ありがとうございます。SUGAです。」
そこには2週間前と同じ赤茶の髪のSUGAが立っていた。何故か立ちすくんで動かないSUGAに「約束果たしに来ました。」と声をかけた。
SUGAは俺の横に座り二言、「ほんとに来ると思ってなかった。てか記憶とばなかったんだ。」
今思えばこの時も頭の後ろ触ってたから照れてたのかもしれない。
「ここ高いし、お礼されるほどのことしてないし前の冗談だったんだけど...。」
「いやいや、俺の恩人だよ！
それに俺、１回ぱぁっと金使ってみたかったからお礼させてくれると嬉しい、です。」
あからさまな嘘をついたが そういうことなら、と折れてくれたSUGA。
「これ美味しい？」とメニューを指しながら聞くと「俺は好き。」と返ってきた。よし、これ頼もう。あとこれも美味しそう...頼もう。
気になる酒とフルーツとかのつまめそうなのを頼んだ。
「あんた酒強いの？こないだあんなに酔ってたけど...。」
「あれは安酒飲んだからだよ！吐いたのなんてこないだが初めてだった！」
ふーん。と信じてなさげだったが本当だからな。こうなったらどんだけ強いか見せてやる。一人闘争心を燃やし酒を待つ。
「名前教えてよ、いつまでも『あんた』じゃ先輩にどやされそう。」
「俺はカン・A。こないだは助かったよ、ありがとうヒーロー。」
そう言うと俺がヒーロー？っていつもの笑顔を見せた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 834人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruru_chandayo00(プロフ) - 続き気になりすぎです、、ユンギ頑張って、、 (10月16日 14時) (
レス) @page32 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
にしむら - あわわ、好きすぎます...!更新嬉しすぎてぶっ飛びます！wwこれからも頑張ってください！ (2022年12月24日 14時) (レス) @page32 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
Rara(プロフ) - また更新してくれていてこの作品大好きなのでとっても嬉しいです！！！更新頑張ってください！！ (2022年9月26日 1時) (レス) @page30 id: d3a5a80530 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - jimizukoさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたら自動的に完結になっていました···。また少しずつ更新していきますので、見ていただけたら嬉しいです。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - pcmtpokさん» いつもコメントありがとうございます！また少しずつ更新するので、見てくださると嬉しいです！よろしくお願いします。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：間宮るぎ | 作成日時：2021年8月12日 20時
