# ページ32
スクリュードライバー「あなたに心を奪われた。」
アイ・オープナー「運命の出会い。」
テキーラサンライズ「熱烈な恋。」
アプリコットフィズ「振り向いてください。」
ハジュニヒョンのことだからどうせ気づかないと踏んで、バンバンそういう意味の酒を頼む。
普段ならこんな甘くて飲みやすい酒は飲まない。喉が焼けそうな酒の方が好き。
こっちの気も知らず、ヒョンはファジーネーブルみたいなさして意味のないカクテルか、ウィスキーばかり飲んでいる。酔いが回り始めたのか、いつものように顔が赤くなっていた。
現在時刻23:36。ヒョンは明日も朝から仕事だろうから、今日はそろそろ切り上げた方がいいだろう。
「ハジュニヒョン、タクシー呼ぶ?車あるから代行の方がいい?」
「もうかえるの?」
「ヒョンは明日仕事だし、俺ヒョンの家わかんないから早めに帰そうかなって。」
「あぁ、だいじょぶだいじょぶ。さっきのホテルで部屋とったから。時間は気にしないで。」
あのホテル一泊いくらだっけ?そんなビジホのノリで泊まるとこじゃなくね?
「一部屋しか空いてなくてさぁ〜。俺と一緒でもいい?」
は?え、ハジュニヒョンと同じ部屋で夜を過ごすの?
俺耐えられる?否、理性保てる気がしない。
「やっぱ嫌?」
分かってる、ハジュニヒョンの目が潤んでるのは酒のせい。俺を誘ってるわけじゃない。落ち着け。
「ヒョンは大丈夫なの?俺と一緒で。」
「うん、大丈夫。男同士だし、ほぼ寝るだけだからね〜。」
分かってたことだろ。俺はハジュニヒョンの恋愛対象じゃない。
でも、意識してほしいって思っちゃったんだ。
「ごめん、明日用事あるんだった。自分ん家帰る。今日はもうお開きにしよ。」
荷物をまとめるヒョンを横目に、会計を済ませ、外で煙草を吸って待つ。
漢を見せろミンユンギ。覚悟を決めろ。
「じゃあまた月末に!おやすみ、ユンギヤ。」
タクシーを捕まえて、乗り込む前に。
「おやすみ、ハジュニヒョン。嫌だったら殴ってね。」
俺は、ハジュニヒョンにキスをした。
「ふはっ、顔真っ赤。またねハジュニヒョン。」
嫌われるかもしれない。もう会いに来てくれないかもしれない。
それでもいい。1回だけでも、俺をみてよ、ヒョン。
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ruru_chandayo00(プロフ) - 続き気になりすぎです、、ユンギ頑張って、、 (10月16日 14時) (レス) @page32 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
にしむら - あわわ、好きすぎます...!更新嬉しすぎてぶっ飛びます!wwこれからも頑張ってください! (2022年12月24日 14時) (レス) @page32 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
Rara(プロフ) - また更新してくれていてこの作品大好きなのでとっても嬉しいです!!!更新頑張ってください!! (2022年9月26日 1時) (レス) @page30 id: d3a5a80530 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - jimizukoさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたら自動的に完結になっていました···。また少しずつ更新していきますので、見ていただけたら嬉しいです。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - pcmtpokさん» いつもコメントありがとうございます!また少しずつ更新するので、見てくださると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年8月12日 20時