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あれは俺が大学4年のときのこと。

当時俺には1年半くらい付き合ってた彼女がいた。名前はリムで白いレースがよく似合う清純派な子だった。

お互い就職先も決まって、これから一緒にいる時間が増えるなと思っていた。デートどこ行こうかなんてのんきに考えたりもしてた。






ある日彼女から電話があった。内容は簡単、別れ話だった。

曰く、本当に私が好きかわからなくて寂しかったと。
曰く、その時に好きな人ができたと。




今までだって彼女はいた。中学・高校で2人ずつ計4人いた。だが、4人とも別れの言葉は「私のこと好き?」だった。


今までの4人は友達のように思っていた人達で、告白されて嫌いじゃないって理由で付き合ってたから多分恋じゃなかった。

経験値は上がったが、それは年頃の好奇心からくる行為だったのだと今になって思う。




だが、当時の彼女は初めて俺から告白して付き合っていた子だった。あの気持ちはちゃんと恋だった。だからこそ聞いた。




「そっか...。俺、リムがそう思ってるの気づけなかったや。ごめん。

 その好きな人は幸せにしてくれそう?」



そして返ってきた衝撃発言。




「ううん、その人とは幸せになれないよ。その人は私のこと何とも思ってないから。」


「これから振り向かせるの?」


「違うよ。その人ホストなの。私は客だから、夢を見るだけ。」






は?ホスト?そんなの不幸にしかならないんじゃ...

その呟きにリムは言った。「でもAと違って寂しい思いはしない。」






何も返せなかった。




リムとはその電話で別れて、俺はヤケ酒に奔った。


大通りにある居酒屋。普段なら飲まない安酒を浴びるほど飲んだ。




彼女をホストに盗られるなんて不甲斐ない。

当時の俺は水商売を完全に下に見ていた。その下だと思っていた人間に初めて好きになった人を盗られたことが何よりも屈辱的であった。




自分のキャパを超えても飲み続け、俺は完全に悪酔いした結果、




そうだ、リムをたぶらかした奴に文句言ってやろう!



と、どこにいるかも、店も知らないホストのところに乗り込もうとしたのである。






この悪酔いした俺に言ってやりたい。「バカか?」と。

でも褒めてやりたい。「おかげで癒しが見つかるぞ。」と。

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ruru_chandayo00(プロフ) - 続き気になりすぎです、、ユンギ頑張って、、 (10月16日 14時) (レス) @page32 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
にしむら - あわわ、好きすぎます...!更新嬉しすぎてぶっ飛びます!wwこれからも頑張ってください! (2022年12月24日 14時) (レス) @page32 id: d8014ebbb9 (このIDを非表示/違反報告)
Rara(プロフ) - また更新してくれていてこの作品大好きなのでとっても嬉しいです!!!更新頑張ってください!! (2022年9月26日 1時) (レス) @page30 id: d3a5a80530 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - jimizukoさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたら自動的に完結になっていました···。また少しずつ更新していきますので、見ていただけたら嬉しいです。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)
間宮るぎ(プロフ) - pcmtpokさん» いつもコメントありがとうございます!また少しずつ更新するので、見てくださると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 686a146e94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:間宮るぎ | 作成日時:2021年8月12日 20時

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