嘘か真か [usss][男主] (ページ4)

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綺麗な菊ページ4

そんな俺の思いを知る由もないうらたは、落ち着いた様子で酒を煽っていた。

「髪伸びたなぁ」と言いながらうなじに手を滑らせ撫でると「ひっ」と小さく悲鳴をあげ、此方を軽く睨んだ。

その仕草が猫のようで何とも可愛らしく、もう少し悪戯をしたいと思うままにうなじに口付けをした。たまに耳も弄ったりするとうらたから甘い声が漏れてくる。

「んっ楓さん、そろそろ床(とこ)、いこっ？」

と俺の首に手をまわし、涙目でおねだりされた。返事替わりにうらたを抱き上げ、襖で仕切られたもう一つの部屋に入った。

「今日は積極的だねうらた。もしかして寂しかった？」

さっきからずっと俺の首筋にすり寄っているうらたに冗談交じりに言うと、うらたはこう言った。

「うん、寂しかった。2ヶ月も会ってなかったんだからしょうがないじゃん。」

あぁもう、絶対に滅茶苦茶にしてやる。

`

「んぁっ、待っ、て！止まって！またイくからっ！」

と声を上げるうらたを無視してまた奥を突く。そうすると声が一層甘くなり、うらたが白濁を飛ばす。

「ねぇ、うらた。今の何回目？」うらたの顎をもちそう問うと「分、から、ないっ」と息も切れ切れに答えた。

達しすぎたのか焦点のずれている目は辛うじて俺を捉え、

「ね、楓、さん、もっと、頂戴？」

更に求めた。本当にいつの間にこんな乱れるようになったのか。

うらたは俺を押し倒し必死に腰を振り始め、自分の“いいところ”を擦りつけてきた。俺は手助け程度に腰を揺すったが、それにも感じているのか善がっていた。

また達しそうになったのか打ち付ける速度を緩めたうらたを押し倒し、形勢逆転した俺は先程より激しく腰を打ち付けた。

涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら甘い声を上げ続けるうらたに思うことが。

「うらたさぁ、男にこんな善がって女の子抱けんの？」

「ひっ、ぁ、もぅだ、めっ！んぁっ」

あーあー、もう声聞こえてないなぁこれ。

水音が響くなかで完全に理性の切れたうらたをうつ伏せにし、うなじに噛み付く。

「あっ、楓さん、痕は付、けないでっ。」

「大丈夫、すぐに消えるよ。んっ、そろそろ出る。」

刹那、うらたと俺は達し二人とも布団の中に倒れこんだ。

まだ肩で息をするうらたの中から自身を抜くとうらたが小さく声を出した。

「うらた、欲しいものあるか？俺が渡せるやつなら言ってくれ。」

「んー、俺ね楓さんがいいなぁ。楓さんが欲しい。」

「ははっ、嬉しいこと言ってくれるな。考えとくよ。」

そう言って俺らは眠りについた。