キスが呪い？【ONE PIECE】続 (ページ39)

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37、彼岸ページ39

プカプカと浮力に押される気持ちがして目を開ける。

真っ青な空の下で小舟に乗っている自分。

起きて座り直すと、そろそろ岸に着きそうだった。

「A、、、、」

岸の方から声が聞こえ振り返ると

『おかっ、お母さん！！なんで？！』

ユ「それはこっちのセリフでしょ？」

慌てて船から降りようとすると

ユ「ダメ、船に乗ってなさい。」

とお母さんに止められる。

ユ「大丈夫、そのうち助けが来るから。お父さんによろしくね。A、優しい子に育ってくれてありがとう」

『お母さん？お母さん、、！ちょっとどういうこと？！ねぇ！！』

お母さんはグッと船の先を押し、私の船を岸から離す。

手を振り、微笑むお母さんからどんどん離れていく。

どうしてお母さんが、、、、ここは天国なのかな、、、

『な、何？！』

突然船の周りの水が回転し始め下へ吸い込まれていく。

水の流れに合わせて船も動く。

『うわああああ！』

「ちょり〜す☆遅れてごめんちょ〜☆」

「ちょっとカプリ様、もっと早くにお出にならないと！！というかそのはしたない言葉使いどうにかなりませんか？！」

「これが流行りの言葉遣いなんでしょ？」

「いえ、一昔の言葉遣いですぞ、、、」

「何百年も生きてて一昔もクソも無いわよ、、、」

ロ「お前なぜここにいる、ワシ屋、、、、そいつは誰だ、、、」

パ「これはこれはロー殿！！久方ぶりでございます！こちらはカプリ様です。」

カ「ふぅん、これがデュナミスの契約者かぁ、、、ちょっと退いてくれる？」

ロ「おい、何してる、、、、」

パ「黙って見ててくださいまし」

カ「“ エントゥクラフテン ”」

ロ「それは、、、、」

カ「デュナミス、ごめんね。血は戻せないけど、、、、」

フッと心臓が酸素を吸い取る音がして

薄桃色の花びらがひらりと鼻の先に乗っかり、

むず痒いという感覚が脳みそに伝わる。

目が開く。

口が息を吸う。

『ぁ................』

ロ「A！！！！？！！」

カ「ククノチ、神とは何をしてもいい存在のことを指すのではないぞ」

小さな女の子を地面に投げ出す。

ロ「こいつが、、、ククノチ、、、、？！」