キスが呪い？【ONE PIECE】続 (ページ10)

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9、煩悩ページ10

次の日、朝早くに船を出て、アリスの元へ向かう。

『アリス！！私です、Aです！いますか？』

ア「あら、今日はAちゃんから来てくれるなんて、嬉しいわ」

『あの、聞きたいことがあって、、、この魔術書はどちらで手に入れたのですか？』

ア「あ、その魔術書読んでくれた？それは母から貰ったものよ？どうして？」

『私実はこのマルグレーテ・カプリの子孫なんです、、、でも私今まで自分が魔法使いの血を引いてるなんて知らなかったから、何かカプリさんについて知りたくて』

ア「あなた、カプリの子孫なの、、、、？私もカプリのいた時代に生きてた訳じゃないからどんな人かなんて知らないけれど、その魔術書を読めば優しい人だって分かるわ。カプリのいた時代は魔法の乱用が酷かった。それを憂いて作ったんだと思うの、、、

魔法は戦うために身につけるんじゃない、って母がよく言ってたわね、、、、魔法を使えばいくらでも稼げるのに結局、女を売って生きるハメになってるんだけどね」

と苦笑いをするアリスを見て、ローと二人でホテルから出てきた様子を思い出し、胸がぎゅっとなる。

今、傷付くとこじゃない、、、、

ア「ねぇ？魔法使いにならないの？魔法覚えたら良いじゃない」

『........魔法使いにずっと会いたかったんです。父がよく魔法使いの話をしていて。旅に出たらきっとどこかで会えると思って。そしたら魔法使いにも会えたし、まさか自分もそうだったなんて。今更自分は魔法使いだ、なんて実感が湧かなくて』

ア「魔法使えばあの船長さんもイチコロなのに〜？教えてあげてもいいのよ？惚れ薬の作り方。」

ローの話を持ち出されて思わずカッとなる。

『あの！そういうのやめてください！！それにあなたは一体ローとどんな関係なんですか？！』

ア「え〜？大人の関係としか言えないわねぇ。」

『大人の、、、関係、、、、、(ｺﾞｸﾘ』

ア「彼の体つきって最高よ？見たことある？細いけど筋肉質で腰周りはとってもセクシー、唇は柔らかくて、、、、」

『やややややややめてください！！！聞こえない！聞こえない！あーーーー！』

ア「この程度で赤面して聞くのも耐えられないなんて男性経験ないのかしら？」

『〜△×○〜☆〜〜//////！！！！！！！』

パンチワードに脳みそが沸騰し、消えゆく視界の中に意地悪そうな笑みでこちらを見つめるアリスを見たのだった。