キスが呪い？【ONE PIECE】続 (ページ28)

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26、弔意ページ28

ビ「私がオーク島の調査のために島を出た後、この島に火災があってね、、、、妻と娘が犠牲になってしまったんだ、、、、その後私は悲しみを紛らわせようとオーク島の研究を続けたがね、、それで島の人には家族が死んでも平気な人間、と誰からも近付かれないしな、、、、結局私は2人の悲しみを紛らわすことは出来なかった、、、そもそも悲しみとは紛らわすものではなく乗り越えるものだろうがね、、、私は乗り越えることは出来ず、2人のことを思い出してしまうオーク島のことを封印しようとしていた所だった、、、」

『辛いことを思い出させてしまってほんとに、、ごめんなさい、、、、オーク島のことも何も知らないで掘り返してしまった、、、、』

ビ「気にしないでおくれ。君達と旅をしている間はきっと2人のことも思い出さずに済む」

とビンガムさんは平坦に笑う。

『あ、あの、、、私はビンガムさんほど長く生きていないから生意気だって思われるかもしれないですけど、悲しみは乗り越えるものじゃないと思います。悲しいと思うことは試練なんかじゃないです。乗り越えなくて良いんです。天国で見守っててくれてるなんて簡単に言えないし、またいつか会えるなんて保証なんかどこにもないけど、で、でも、2人がいなくなったからってビンガムさんとの繋がりが途切れるわけじゃ、無い、です、、、っ、、、、私、私は、、、、居なくなってしまった人の言葉や笑顔を思い出して、元気を貰うんです。それが出来るのはその言葉や笑顔を知ってる私だけです、、、っ、、、だからビンガムさんも、、、2人のこと、思い出して、、、あげてください、、ビンガムさん自身の為にも、、、、』

ビンガムさんに伝えたいと思った言葉は、全部全部、

自分に向けた言葉だった。

私のお母さんやパラディ、石の下敷きになりながら私におまじないをしてくれた女の子、

忘れられるわけない、、、、

ビ「な、なんで君が泣くんだ、、、、きっと君は心が優しいんだね、、、、、そうか、そうだね、、、思い出せるというのは生きている者の特権だ、、、ありがとう、、、」

『ご、ごめんなさい、、、私勝手に、、、、』

泣く姿を見られるのが恥ずかしくて、顔を隠しながら涙を拭いていると、突然頭にボフッと何かが乗っかってきたので、指の隙間から上を見上げると、

ロ「俺の部屋に着くまで貸しといてやる」

とローが自分の帽子を私の頭に乗せていた。