絶望52 ページ3
江ノ島side
ーレコーディング中ー
貴方「〜♪」
他人に興味のないA先輩の弱点は、身近にいる大切な人。
見事、日向先輩の写真と学級委員長の絶望的な結末で絶望してくれたわ!
ちょっと不安だったけど、もうこの人さえ絶望してくれれば大丈夫よねっ。
江ノ島「あぁ〜、いい歌。やっぱA先輩の歌は素敵だわぁ〜!」
戦刃「盾子ちゃん、どう……?」
江ノ島「どうって何がよ、今浸りながら聞いてるのに邪魔しないでよね!!」
戦刃「ご、ごめん……」
江ノ島「心配しなくても、ちゃんと録音しながらも世界に生配信してるって!!ほら、さっさと出てって!ここはアタシとA先輩二人の空間なの!!」
そう、今この歌声は録音してると同時に世界に流れてる。
だからこのA先輩の声を聞いた人は全員絶望する訳。
御手洗くんのも最強だけどさ、A先輩のも最強だよね!?
目は閉じれば何も見えないけど、耳塞いでも全て聞こえないわけじゃないじゃん?
江ノ島「あぁ……絶望しながら歌ってるA先輩の横顔……ステキ…………好きになっちゃう、いやーんっ!濡れちゃうっ!!」
途中でカムクラ先輩も後から来たんだけど、彼の手には謎のヘアピンと、先程A先輩の膝元から床に落ちたビリビリの写真。
江ノ島「あれー?なんで先輩がその写真持ってるんですか?」
カムクラ「……特に理由はありません。ただ、これは何だか必要な物だと感じたからです」
江ノ島「ふーーーーん」
カムクラ「この歌声で、世界が絶望に包まれるのですか……」
先輩は約2時間、ずっと歌い続けていた。
1時間前に北米の方で集団自決が始まった。
30分前に南米で戦争紛争が始まった。
10分前に日本各地でクーデターや殺人が絶え間なく始まった。
江ノ島「さっすが、A先輩の世界規模に勝てる人は居ないかもね」
カムクラ「……」
貴方「!」
歌い終えたA先輩はカムクラ先輩を見て、1度目の色が戻ったように見えた。
江ノ島「……気のせいよね」
貴方「盾子、終わったよ」
きゃーーーー!!!大好きなA先輩から盾子呼びだなんてイッちゃううううっ!
【歌娘絵Aは絶望に愛された女】
そう…………
【歌娘絵Aは江ノ島盾子に愛された女】
なのよっ!!!!!!
76人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふじ - 一気見しました!続き待ってます! (2022年5月15日 22時) (レス) @page1 id: 9e2b9b0702 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ - すごく面白かったです続きを楽しみにしています! (2021年12月5日 22時) (レス) @page1 id: e10c7dd1ad (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 長い間ありがとうございます!はい!頑張りますね! (2021年6月13日 8時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
miki - 絶望編の前の小説から読んでいます。すごく好きです。最終回なのは悲しいですが更新頑張ってください! (2021年6月13日 1時) (レス) id: 55c9e5673e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うじっしー | 作成日時:2021年6月13日 1時