22話 ページ23
とりあえず、狛枝くんの言葉はスルーして...
罪木「狛枝さんが犯人じゃないって理由がまだあるんです。十神さんはテーブルの下で殺されたじゃないですか。」
ソニア「それがどうかしました??」
罪木「もし狛枝さんが犯人なら、キレイだなーって...」
狛枝「いやぁ、外見を誉められたのは初めてだなぁ。母親にも誉められたことないのに」
罪木「いや、そうじゃなくてっ...」
日向「狛枝にはどうして返り血がついてないのか...そういうことを言ってるんだな?」
罪木「は、はい!そうなんです!だって、あのテーブルの下はかなりの量の血がまき散ってましたよね?テーブルクロスの内側だってあちこちに血痕がついてたし...」
狛枝「あれ、僕は返り血なんて浴びてないよ?」
終里「何かを使って、その血を防いだだけだろ!」
狛枝「返り血を防ぐものなんて...あるにはあったよね?」
私は自分のメモを見た。
日向「倉庫にあった血痕がついたテーブルクロスだな」
九頭龍「血痕がついてんなら決まりだろ!狛枝はそのテーブルクロスで返り血を防いだんだ!」
田中「だが、それは倉庫から見つかったものだろう?事件後にその場所に隠したと言うわけか」
日向「あのテーブルクロスはかなりの大きさがあったから、隠して運ぶにしたって...」
狛枝「それに、停電中にナイフを取るのさえ大変なのに、テーブルクロスを被って人を刺すのは...さすがの君たちでも無理なんじゃないかな?」
花村「だったら、どういうこと?」
貴方「もしかすると、犯人が十神くんを刺したのはテーブルの下じゃなかったのかも...」
七海「私もそう思うよ」
田中「いや、テーブルの下で殺されたのは間違いないはずだ。」
七海「でも、十神くんが刺された場所と犯人が刺した場所は同じとは限らないよね」
そう、田中くんがあの魔犬のイヤリングを取ろうとしてたときに床下に入ろうとしてたよね。
あれがヒントだよ、きっと...
日向「そうだ!犯人は床下から刺したんじゃないか?」
小泉「ゆ、床下から!?」
日向「旧館の床ってかなり隙間だらけだったし、テーブルの下には絨毯が敷かれてなかったんだ!」
貴方「でも、そうなると犯人は床下にはいったんだよね...いったいどうやって...教えてくれないかな?
田中君。」
日向「そうだ、お前、大広間でイヤリングを落としてたよな?」
田中「魔犬のイヤリングの事だな?」
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うじっしー(プロフ) - あぷりこっとさん» ありがとうございます!( =^ω^) (2017年8月1日 20時) (レス) id: 5605ee3bc8 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 195e6d6558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2017年7月30日 16時