Struggle42 ページ43
貴方side
【ハーフタイム】
貴方｢みんなお疲れ様！！｣
畦道｢お、お疲れ様っす！｣
伊達｢畦道、大丈夫か？｣
畦道｢はい！A先輩のお陰で一応血は多少止まりました！｣
それぞれにタオルとドリンクを渡す。
王城｢Aありがとぅ……(ﾆﾝﾏﾘ)｣
貴方｢皆流石だね…前半戦だけで感激だよ。｣
宵越｢え？まだ点数こんな負けてるのに？｣
宵越くんは汗を拭きながらこちらを見ていた。
伊達｢まぁ、追いつくのも時間の問題だろ｣
水澄｢だな！(ﾆﾋﾋ)｣
水澄くんが伊達くんに飛びつく。
貴方｢そういう所だよ。｣
皆｢｢？｣｣
貴方｢はい、井浦さん。｣
井浦｢ありがとう。｣
私は井浦さんにドリンクといつも使ってるデオドラントを渡した。
水澄｢そういう所って？｣
貴方｢窮地に立たされても、諦めない所とか悔しさを出しても誰も感情的になってミスした人を攻めない所。｣
王城｢……A…｣
宵越｢！｣
きっと宵越くんには響いたんじゃないかな。
サッカーで誰かがミスしたら攻めて喧嘩になって仲悪くなったりしてたんだよね。
伊達｢確かにそれはそうだな。今まで考えたこと無かったが。｣
井浦｢……ちゃんと見てくれてるんだな｣
水澄｢え？井浦さんなんて？｣
井浦｢いや、何でもないよ。(ｺﾞｸｺﾞｸ…)｣
ガシッ！
貴方｢よ、宵越くん……！？｣
急に私の手を掴んで握る宵越くん…
宵越｢俺は…お前をそんな事だけで感激しただなんて言わせねぇ。勝って感激させてやる。｣
井浦｢おぉ、言うねぇ｣
畦道｢うおおお！宵越！かっけー！｣
貴方｢ふふっ。私はベンチで見てることしか出来ないけど、そう言ってくれるなら私は信じてるよ｣
私も宵越くんの手を握り返すと宵越くんの真剣な顔が少し緩む。
水澄｢おい！それを言うなら俺もだ！！離せ！宵越！！！｣
宵越｢俺が先だった！！離すものか！！！｣
いや、なぜ私の手を握る争いになるのよ！！
まぁいつもの事って感じで楽しいんだけどね。
王城｢2人共…一応僕の可愛い従兄妹だからね…？｣
正くんの黒い笑みに2人が1歩引き、宵越くんの手が離れた。
宵越｢ﾋｯ!｣
水澄｢いや、そ、そんな理由じゃないっす！｣
全員｢｢(笑)｣｣
少しでも後半の活力になれたら…
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作者名：うじっしー | 作成日時：2021年5月4日 2時
