Struggle24 ページ25
宵越side
宵越｢はぁ…？｣
訳が分からない。勝ったのに何が悔しい？
王城｢いや！何でもない……僕はもう帰るよ、遅くまでごめんね。｣
宵越｢お、おぅ…飯どうも…｣
結局最後のはあやふやなまま、部長は帰って行った。
ーーーーー
貴方side
貴方｢奏和高校と！？｣
翌日の部活中に井浦さんと正くんから奏和高校との練習試合について聞かされた。
奏和って、正くんが昔いたチームの強い選手がいるんだよね確か。
宵越｢カバディ……カバディ…カバディ｣
１、２年が練習する横で、私達3人は井浦さんのタブレットにて奏和高校のカバディ部員の情報を見ていた。
『六弦歩』
彼は正くんの元チームメイトでカバディ代表の1人。
『高谷煉』
王城｢彼、水泳で全国1位だったんだって！宵越くんと似てるよね。他のスポーツから来た背の高い選手って所とか…｣
井浦｢俺は宵越の方が好きだけどな｣
貴方｢水泳辞めてカバディに来たって何でだろうね…｣
王城｢うーん、敵を求めてたのかな…｣
どちらにせよ水泳で培われた力をカバディで出してくる、一筋縄では行かない選手の可能性は高い。
王城｢次は慶と僕、どちらが活躍できるか勝負だね｣
井浦｢勝負？｣
王城｢そうだよ。後輩を成長させる力で慶と勝負するの。面白そうでしょ？｣
井浦｢ははっ……うぜえ奴｣
王城｢また〜…｣
井浦｢言っとくが、仕込みなら誰にも負けないぞ｣
私は2人のやり取りを見て横で微笑んでいた。
宵越｢カバディッ！カバディ！！｣
ドンッ！！！
宵越｢クソ！また1点か……！｣
水澄くんに倒される宵越くん。
畦道｢また取られたべ……！｣
井浦｢畦道、ちょっと来い｣
畦道｢うっす！｣
王城｢よし、なら僕は宵越くんをものにするか……｣
正くんは伸びをして宵越くんをコート外に呼び出し、奏和高校との練習試合について説明していた。
宵越｢練習試合！？｣
王城｢相手は奏和高校…5対5で組んだ｣
宵越｢いきなり関東ベスト4かよ。よく組めたな｣
王城｢向こうの部長と知り合いでね｣
彼らが話してる間、残りの4人は練習を再開していた。
井浦｢カバディ…カバディ……｣
井浦さんがカバディしてる姿、入部してからあまり見てなかったから中々に新鮮かも…！
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作者名：うじっしー | 作成日時：2021年5月4日 2時
