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Struggle21 ページ22

貴方side



貴方「も〜!水澄君も井浦さんも伊達くんも酷い!」




伊達「お、俺もか…!」





水澄「俺はっ!」




井浦「まぁまぁ、君も言い返すことであの子達の呪縛から放たれたし周りの声も聞けたんだから、また1歩進めたんじゃない?」





1歩進めた……






そうかも。




カバディの事バカにされたり…この楽しくて大好きな仲間の事をバカにされるなんて許せない。




"そういう存在"がカバディ部に入ったからできた。





自分の事だけなら前みたいに耐えてたかもしれないけど。







井浦「ま!そーゆー事だから自分の事褒めてやりなよ!それじゃ、俺と伊達はこれで……」






水澄「あっ……ちょ!」





井浦さんは伊達くんの手を掴んで部室の方へ向かって行った。





どういう理由で私達二人を残したのか訳が分からないけど。






貴方「水澄くんは私の事助けようとしてたんだよね」





水澄「え?」






貴方「聞こえてない、居るの知らないフリしてたけど…私視野広いし耳もいいから聞こえてたよ(笑)」






水澄「何だよもう!なら最初から言ってくれよー!」





貴方「いやなんか黙ってるのが面白くて…(笑)」






水澄「性格悪!」






彼が歩き出したので私も続いて歩き出す。






貴方「思ってない癖に!」






水澄くんってチャラそうに見えて優しいし、場を和ませるの上手だよね。






水澄「めんどくせーなぁ分かった分かった」




彼は両手を頭の後ろで組んでこちらを見た。





水澄「来週の週末空いてる?」






貴方「何で?」





水澄「聞ーただけー」





貴方「まぁ午前中に料理教室あるくらいかな?」





水澄「まじ?遊ぼうよ」





貴方「2人で?」





水澄「悪いか?」





貴方「いや別に……」




水澄「なら決まり!またメッセで連絡するわ。これ聞かれたら特に宵越がうるさそうだし(ボソッ)」





貴方「え?」







水澄「いや、なんもねーよ。ほら、部室行くぞ////(やった!!!)」








何故か照れながら足早に部室へ向かう水澄くんの後ろを追うように着いてった。







みんなで遊べばいいのに2人??






そりゃお年頃だから考えるよね。









好き…?






いや、ないない!!!有り得ないでしょ!さっきの口の悪さも見られてるし……





貴方「////」






考えてたらこっちが恥ずかしくなってくるわ!








水澄くんの横顔を少し後ろから見ながら考えていた。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月4日 2時

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