Struggle20 ページ21
水澄side
数日後ーー(放課後)
水澄「しゃ、伊達!部活行くか」
伊達「あぁ」
俺達が廊下を歩いて旧体育館へ向かっている時…
女子「〜!」
女達の声が聞こえた。
何してんだ?と興味本位で階段の方へ行くと、そこには女数人に囲まれたAがいた。
貴方「通してくれない?」
女子「あははは!」
貴方「……」
女子「あんたカバディ部って変な部活入ったんでしょ?」
貴方「は?」
女子達「(ビクッ)」
女子「あ、あんた男ばっかの所に入って…!しかもあの宵越くんが居るから狙ったんでしょ!」
俺は咄嗟に出ていこうとしたが、伊達に止められる。
伊達「……」
貴方「あんた達、高校生の癖にまだそんな事言ってんの?」
女子「は、はぁ?何様?」
貴方「私は何も言ってないのにいちいち突っかかってきてさ、そんなに暇なの?私は暇じゃないから構ってらんない」
トンッ
水澄「!」
井浦「(ニコッ)」
後ろには井浦さんがいた。
水澄「何ニコニコしてんすか!Aが…」
井浦「前までは何も言い出せずに、下を向いて逃げるしか出来なかった彼女が、複数人に対して戦うことが出来てる。」
水澄「いやそんなことより…」
伊達「カバディ部に入って成長した…?」
井浦「そういう事かもね」
貴方「カバディ部バカにすんじゃねーよ!!」
男子「え、何あいつら。水城さん虐めてんの?」
男子「やば。身の程を知れよな」
他クラス女子「まだあんな事してんの?きも」
他クラス女子「勝手に媚び売りとか、振られた原因Aちゃんって決めつけてるらしいよ。あの嫌がらせずっとしてる」
他クラス女子「てか、水城さん媚び売ってないよね。もはや男子に話しかけられて困ってね?」
男子「うわー、あいつらと関わりたくねぇ」
貴方「消えて」
女子「あ、あの…」
貴方「さっさと消えろよ」
そう言った彼女の横顔には部長の面影が少しあるように見えた。
Aに突っかかる女達は周りの声とAへの恐怖のあまり、逃げるように消えた。
貴方「はぁ…………あ!」
こちらに気づいて走ってくるA。
貴方「もう!見てたなら助けてよ!」
俺の胸ぐらを掴んで揺さぶる力は以外にも強かった。
水澄「ご、ごめんって!井浦さんが…!」
井浦「(プイッ)」
は!?
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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月4日 2時