Struggle16 ページ17
宵越side
俺はあの男が部長だってことにまだ疑問を持ち、後ろでフライドチキンを食べていた。
王城「僕トランプ苦手なんだよな〜」
頭が切れる訳でも無さそうだ……
王城「宵越くんもやろうよ」
宵越「いいよ、勝負始めたらキリが無くなるし。」
水澄「極度の負けず嫌いなんですよ、こいつ。実力だけの勝負ならまだしも、運が絡んだ勝負なんかずーっと勝つまで続けるんですよ」
水澄が耳打ちをしていた。
王城「へぇ〜…そうなんだぁ…」
畦道「実力の勝負ならやりたいのあるっす!!腕相撲!!」
てなわけで、俺と部長とで腕相撲対決をすることになった。
王城「曲がりなりにも部長とかやってると色々見えてくる。尊敬してくれてるなとか…警戒、品定めされてるなって。不倒宵越はスポーツ嫌いって聞いてたけど本気になってくれて嬉しい……」
貴方「正くん……(心配)」
ガシッ……
俺の手をグッと掴むその力は弱かった。
王城「だから、少しは部長らしいところを見せとかないとね」
水澄・畦道・伊達・貴方「「(ゴクッ)」」
井浦「じゃ、レディー……ゴッ!!!」
ガンッ!!!!!!
王城「わっ!!」
!?
畦道「部長!!」
貴方「正くん!!!!」
伊達「…部長は退院明けだぞ!!!!宵越!!」
皆がそいつに駆け寄り俺を責めるが、それよりも衝撃的だった。
軽すぎる……
力を感じなかった…
俺の力がすごく上がっているとか?
宵越「おい、畦道!!」
それを確認すべく、畦道と腕相撲をする。
畦道「ふんっ!!!」
バンッ!!!!
宵越「ぐっ!!」
そ、そうでもなさそうだっ……
その後井浦とこいつが腕相撲をするも、少し競り合いになる程度……
宵越「おい、面倒だから単刀直入に聞くがなぜお前が部長なんだ。明らかに弱いしカバディ向いてないだろ」
貴方「ちょっと、宵越くん……!」
Aの冷たい視線が痛てぇ……
水澄「おい、宵越…!」
王城「そうだね、僕の体はカバディ向きじゃない。でも僕が部長なのは……僕が1番強いから。」
宵越「……なに…?」
そう言って微笑んだその顔はとてつもなく不気味だった。
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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月4日 2時