心にstruggle!!【灼熱カバディ】 (ページ12)

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Struggle11 ページ12

貴方side

帰り道も盛り上がって、多分高校に入ってから1番楽しい時間だった。

貴方｢あ、私の家ここを右だから…｣

井浦｢家まで送るよ！何せもう8時だし｣

水澄｢そうそう！夜道を女の子1人は危ねぇ｣

貴方｢ならお言葉に甘えて｣

ということで家まで送って貰えることになった。

お母さんはきっと10時頃まで帰らないから寂しいし。

畦道｢そうだ！先輩！連絡先交換しましょうよ！｣

伊達｢おぉ、いいな｣

宵越｢(連絡先…！)｣

水澄｢(これは貰うしか…！)｣

井浦｢僕はもう追加してるんだ♪｣

全員・貴方｢｢え！？！？｣｣

貴方｢私、井浦さんと交換しましたっけ？｣

井浦｢俺の情報網でねっ｣

宵越｢(でた…こいつの情報網)｣

井浦さんはメガネを押し上げながら言った。

井浦｢ほら、知り合いかも？の欄に居るでしょ？｣

スマホの連絡先の中の知り合いかも？欄に『井浦慶』の文字が見えた

少し恐怖を感じた(笑)

貴方｢つ、追加しときますね…！｣

畦道｢ガラケーだからメアドでもいいっすか？｣

貴方｢うん！いいよ！｣

水澄｢はい！俺もQR呼んでー！｣

宵越｢おい水澄、俺が先だ｣

水澄｢はぁ？｣

貴方｢分かった分かった！読み込むから大人しくしてください！｣

2人｢｢(ｼｰﾝ)｣｣

皆と連絡先を交換し、いよいよ家についた。

貴方｢私の家ここなので！送ってくれてありがとうございます！｣

と、皆の口が開いていた。

貴方｢？｣

伊達｢で、デカイな……｣

水澄｢あぁデカい…｣

私の後ろに建つ我が家を見て口々にデカいという言葉を放つ。

井浦｢確かにこの辺では大きいね｣

貴方｢あぁ、私片親なんだけど母親がアパレルブランドの社長なんです(笑)｣

皆｢｢！｣｣

畦道｢かっけぇえ！！！｣

貴方｢でも、ほとんど家にいないし普通に定時の仕事してくれてた方が嬉しいんだけど……あ！また家にも遊びに来て！｣

水澄｢ぜってー行く！｣

畦道｢うはー！！楽しみっすね！！｣

貴方｢それじゃ！｣

彼らに手を振って家に入った。

家の中は真っ暗。

いつもなら明るい時間に帰って母の帰りを待ちながら1人でご飯を食べていたけど……

今日は新しい愉快な仲間たちと一緒にいて寂しさなんて忘れていた。

貴方｢カバディ……か｣

カバディも部活も学校も悪くないなと思えた。