episode186 ページ43
(そのまま続きます。)
シャーロック「お前の計画における俺の役割は、犯罪卿がお膳立てした謎を暴く探偵……それが単なる役割に過ぎない以上、俺である必要はない。お前の指示を聞く役者でも、雇えばよかったじゃねえか」
ウィリアム「……只の役者では作戦遂行中に偶発的な事態が発生した場合、対処ができない。その点、有能な君ならうまく切り抜けられる。」
シャーロック「有能ね……だが、それを言うなら俺の兄貴の方がよっぽど適任だぜ。」
ウィリアム「……ホームズ卿には別の役割がある……」
シャーロック「ならシンプルにお前の腹心にでもやらせりゃいい話だ。何をどう取り繕っても絶対に俺じゃなきゃならねえ理由なんてねえんだよ!」
ウィリアム「…………なら……君は……君はどうして……“犯罪卿が僕だったら良い”と思ったんだい…?」
シャーロック「……は?そんなの友達(ダチ)だからに決まってんだろ」
!?
僕の世界が一瞬だけ止まったような気がした。
それほど衝撃だった。
シャーロック「で、お前はどうなんだよ。Why Me?」
ウィリアム「……それは……」
ゴオン……ゴオン……
外から鐘の音が聞こえた。
ウィリアム「もう行かなくては……」
懐から2枚の封書を出して彼に渡した。
ウィリアム「白の封書の中に最後の場所と時間が記してある。黒の方は開封せずに捨てても構わない……」
シャーロック「は?何だよそれ……」
ハットを被り、彼に背を向けた
ウィリアム「……僕達が進むべき未来とは関係
の無い過去……そんな所かな。」
シャーロック「……」
ウィリアム「それでは……」
僕はまた、夜の暗闇に溶け込んで行った。
ーシャーロックsideー
リアムが部屋を後にしてから早速封書を開けたが、1通目はあいつの言う通りだった。
が、2通目は東部貧民街(イーストエンド)の住所……?
ガチャッ
ジョン「……彼との話し合いは無事終わったんだな。」
シャーロック「あぁ、最後の場所と時間を指定して消えたよ…」
ジョン「それは?」
ジョンに封書を見せた。
ジョン「なるほど、貧民街か……きっと彼は何かお前だけに伝えたいことがあるんだと思う。友達だと言うなら行って確認すべきだ。」
シャーロック「だな。ジョン、お前も一緒に…」
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うじっしー(プロフ) - 梓さん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです!!そのお言葉で更新頑張れちゃいます!ありがとうございます!! (2021年4月13日 18時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 更新ありがとうございます!!更新の話数が多くてとっても嬉しいです!これからも楽しみに読ませていただきます(≧∇≦) (2021年4月13日 18時) (レス) id: 4a35916047 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - アルパカさん» いつもいつもありがとうございます!アルパカさん大好きだァァ! (2020年12月11日 17時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 早い、早いぞパート4!そして面白いです!これからも更新頑張ってください!!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e49c543ba9 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 心美*°(見る専門)さん» 投稿をして誤字の見直しをしていたらこんなにも早くコメントを頂けるなんて!前回のPartでもコメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ頑張りますねっ (2020年12月11日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年12月11日 0時