Crime & Punishmentー罪と罰ー4

episode151 ページ5

貴方「いつ私が貴方のRoseになりましたの？私にはお相手がいますわ！」








シャーロック「おま……何で……！」







チャールズ「ふっ……こうして4人が揃ったのは私の計画通りなのだ。この状況が理解出来ていない奴に1から説明してやろう」







そう言ってミルヴァートンはホームズを見た。









シャーロック「…その必要はねえ……少なくとも俺の方はAがいること以外全部わかってる。随分回りくどいやり方をするじゃねーか。ミルヴァートン……」







ギュッとウィリアムの腕を握った。









シャーロック「お前はまずジョンの婚約者であるメアリーを脅迫し、俺を事件へと引きずり込んだ。」









まぁ！婚約していらしたの！？









シャーロック「多くの人間の弱みを握る中で、偶々メアリーの秘密をストックしていたお前は結婚という差し迫った状況を利用した。メアリーの性格上、彼女が脅されている事を俺達に隠し通そうとするのは折り込み済の筈。」









チャールズ「……」









シャーロック「そうして俺の目を"4つの署名事件"そのものより"メアリー自身"に向けさせたんだ。お前は彼女の脅迫の証拠を力ずくで回収しない限り解決不可能な事態に俺達を追い込み、今日もこの時間に俺をここへ来させる為にも幾つか策を講じていた…」









ホームズと目が合う。






直ぐにそらされてしまった。









シャーロック「俺はお前のメイドに吹き込まれた情報をまんまと掴まされ、お前に呼ばれているとは露も疑わずにこうして来ちまったって訳だ。恐らく……そいつも同じような形で不本意ながらこの場合来させられたって所だろう」






そう言って私達の方をホームズは見た。









チャールズ「クックックッ……その通りだ…見事な推理だホームズ。ならばここに呼ばれた理由もおおよそ検討がついているだろう？……






"探偵には役目がある"」









貴方「！」









チャールズ「それは、目の前にいるこいつを逮捕する事だ！……まずは紹介してやろう。この男こそ大英帝国の大罪人……犯罪卿だ。」









ホームズとウィリアムが銃をミルヴァートンに構える中、両手を上げて嬉しそうにミルヴァートンは言った。








チャールズ「お前はこいつが誰なのかわからないだろうから、紹介してやろう。犯罪卿…ジェームズ・モリアーティ教授だ。」

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