episode175 ページ29
貴方side
モリアーティ邸
ー夜ー
あれから3日程経ち、痛みは少し引いてきて片目だけはまだ見えにくくて慣れない。
でも誰かが傍に常に居てくれるのでそこまで不自由ではなかった。
貴方「……」
アルバート様はリビングルームにて今後の計画について考え込んでいるようで今は入り辛い。
貴方「ウィリアム……」
ウィリアムがいない今、この屋敷に残ってる中ではアルバート様が指揮を取っているようなもの。
そして私のお腹も少しだけ大きくなっていた。
貴方「君の顔を1目だけでも見たかったなぁ…ごめんね、こんな身勝手で犯罪卿のママで…でもママはパパ達と自分達の使命を果たすから。見守っていて…」
我が子を見れないと諦めている私が情けない。
普通なら計画も我が子もアルバート様と生き抜くことも諦めちゃいけないのに。
私の心をモリアーティプランという鎖が締め付ける。最早、もうウィリアムの代わりに私が死のうか……
そう考える事だってあった。
この家の者皆が笑顔で幸せに生きて欲しい人生だった。
コンコン……
貴方「はい…」
ジャック「アルバート様がお呼びです。ワシがお連れしましょう。」
貴方「ありがとう、ジャック」
私はジャックの手を借りて部屋へやってきた。
貴方「……」
アルバート様は窓から外を見つめており、机の上にはウィリアムが犯罪卿として報道された新聞が置かれている。
貴方「アルバート…様……」
なんだか切りつめた空気……
アルバート「(ウィリアム……お前亡き後は私がお前の……)」
貴方「アルバート様……全員揃いましたわ……」
アルバート「……!……報告を頼む」
何か考え込んでいたのかしら……まぁ、考えない方がおかしいけれど。
フレッド「はい。ホームズがバッキンガム宮殿に呼ばれました。女王と秘密裏に会談をしたようです。」
アルバート「……ウィルの目論見通りの展開だな。ウィリアムが暗殺を重ねたことで、この国にホームズ待望論が巻き起こり、女王からホームズへ依頼が下った。」
全員「「……」」
貴方「舞台は無事、整ったという訳ですね」
アルバート「あぁ、では計画を最終段階に移そう。文字通り……
『このロンドンに火を放つ……!!!』」
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うじっしー(プロフ) - 梓さん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです!!そのお言葉で更新頑張れちゃいます!ありがとうございます!! (2021年4月13日 18時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 更新ありがとうございます!!更新の話数が多くてとっても嬉しいです!これからも楽しみに読ませていただきます(≧∇≦) (2021年4月13日 18時) (レス) id: 4a35916047 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - アルパカさん» いつもいつもありがとうございます!アルパカさん大好きだァァ! (2020年12月11日 17時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 早い、早いぞパート4!そして面白いです!これからも更新頑張ってください!!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e49c543ba9 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 心美*°(見る専門)さん» 投稿をして誤字の見直しをしていたらこんなにも早くコメントを頂けるなんて!前回のPartでもコメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ頑張りますねっ (2020年12月11日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年12月11日 0時