episode165 ページ19
貴方side
その夜、私はずっと頭を抱えていた。
貴方「ウィリアムが死ぬなんて……」
計画に賛同したものの、正直ウィリアムに死んで欲しくない。
眠るアルバート様を残して外の空気を吸おうとガーデンへと向かった。
ーガーデンー
フレッド「…こ、こんなことを企てておいて言えた義理じゃないですが……ウィリアムさんへの忠誠は今もずっと変わりません！……でもっ……」
フレッドの焦り声が聞こえた。
貴方「フレッド……ルイス……」
フレッド「それでも僕は、ウィリアムさんが最後に死ぬことに納得ができないんです……」
！
ルイス「……なるほど、同感ですね。でしょう？姉さん。」
き、気づいてたのね……
フレッド「Aさん…！？」
貴方「ごめんなさいね、私もあなた方と同じ事を考えすぎて眠れずにガーデンにやってきたのよ……」
ルイス「共感してくれるのはフレッドと姉さん……2人しかいないだろうと思っていました。"説得"する手間が省けましたね」
貴方「？」
フレッド「…ルイスさん……」
ルイス「…話を戻しましょう。現状、僕達が計画を崩さずに手出しすることは不可能…悔しいですが、今はホームズに頼らざるを得ない…」
ガーデンのデスクにはフレッドが書いたと思われる、ホームズへの手紙
ルイス「……少しでも兄さんを救える可能性があるのなら、たとえ兄さんを裏切ることになっても後悔はない……僕は…………ウィリアム兄さんが死ぬ運命を認める事が出来ない……！」
そう、その通り……
彼だけが死ぬなんて……
貴方「そうよ…ウィリアムだけじゃない……これはモリアーティ家全員が揃ってこその犯罪であり、彼が1人で背負い死にゆく運命にある事はおかしい！！」
フレッド「Aさん……」
その後、フレッドがカークランド伯爵邸でウィリアムと話していた事を私達に話してくれた。
貴方「そんな……」
ルイス「兄さんがそんな事を……」
フレッド「…驚きました…ウィリアムさんが計画の中でずっと罪悪感に苛まれていたなんて……あの方はこうも仰っていました。
『だからもう死にたいんだ』って……」
それを聞いた瞬間、脳裏に笑顔のウィリアムが浮かび、胸が締め付けられる様な感覚になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うじっしー(プロフ) - 梓さん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです！！そのお言葉で更新頑張れちゃいます！ありがとうございます！！ (2021年4月13日 18時) (
レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 更新ありがとうございます！！更新の話数が多くてとっても嬉しいです！これからも楽しみに読ませていただきます(≧∇≦) (2021年4月13日 18時) (レス) id: 4a35916047 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - アルパカさん» いつもいつもありがとうございます！アルパカさん大好きだァァ！ (2020年12月11日 17時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 早い、早いぞパート４!そして面白いです!これからも更新頑張ってください!!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e49c543ba9 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 心美*°(見る専門)さん» 投稿をして誤字の見直しをしていたらこんなにも早くコメントを頂けるなんて！前回のPartでもコメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ頑張りますねっ (2020年12月11日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うじっしー | 作成日時：2020年12月11日 0時
