episode161 ページ15
貴方side
ーロンドン モリアーティ邸ー
今日は朝から我が屋敷に大勢の人が押し寄せていた。
アルバート様は国会へ出向いているので今は屋敷に居ない。
『この人殺し!!』
『貴族だけならまだしもホワイトリーの様な清廉潔白な人間まで殺しやがって…!』
『ウィリアムって奴を出せ!!』
『隠れてんならタダじゃおかねぇぞ!!』
ジャック「…何度も申し上げた通りだ!!ウィリアム様はここにはいらっしゃらない!!彼ら警察官達が証人である!!さぁ、御用のない方はお引き取り願おう!」
この屋敷に街の人々が押し寄せることは想定内だったため、屋敷の中にウィリアムが居ないことを証明した代わりに屋敷の護衛をして貰っている。
正直、警察も犯罪卿の屋敷を護衛なんて嫌な仕事だろう。
『おい!そこの夫人も何か言えよ!!!長兄の妻なんだろ!!!』
貴方「……!」
『Aさんはいい人だとずっと思っていたのに、まさか犯罪卿の家族だったとはな!!』
『騙された気分だよ!!』
貴方「……」
今まで私が慈善活動として本心で接していた街の人達から非難を浴びせられる。
それは本当に苦しかった。
ジャック「なんて失礼な!!A様は全く関係ありません!!!無関係なA様を罵倒する貴方達こそっ……」
私はジャックの腕を優しく握った。
貴方「いいのよ……そう言われても仕方ないわ。私はA・ジェームズ・モリアーティですもの……運命は残酷なものね。家族でもこれ程思想が違うのですから。」
街の人々の前でたんまりと演技をした。
ジャック「……A様……」
貴方「私はただ、昔から街の人々と仲良くなりたい一心で慈善活動……いいえ、交流をしていたのに…家族の思想違いだけは不可抗力です。」
我が屋敷の門に縋り付く街の人々は私の話を聞いていた。
貴方「……そうね、それでは言い訳ですわ。これは皆様への裏切りのようなものですわね。ごめんなさい。」
彼らは今までの私との交流を思い出したのか……
『い、いや…別にそこまで言って欲しい訳じゃなくて……』
『……こ、ここまでA様に言わせるウィリアムを出せ!!』
また騒がしくなったその時…
ガラガラ…
警察「道を開けろ!」
彼が帰ってきた。
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うじっしー(プロフ) - 梓さん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです!!そのお言葉で更新頑張れちゃいます!ありがとうございます!! (2021年4月13日 18時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 更新ありがとうございます!!更新の話数が多くてとっても嬉しいです!これからも楽しみに読ませていただきます(≧∇≦) (2021年4月13日 18時) (レス) id: 4a35916047 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - アルパカさん» いつもいつもありがとうございます!アルパカさん大好きだァァ! (2020年12月11日 17時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 早い、早いぞパート4!そして面白いです!これからも更新頑張ってください!!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e49c543ba9 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 心美*°(見る専門)さん» 投稿をして誤字の見直しをしていたらこんなにも早くコメントを頂けるなんて!前回のPartでもコメントありがとうございますヽ(*^^*)ノ頑張りますねっ (2020年12月11日 0時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年12月11日 0時