episode31 ページ35
モラン「おいこりゃ、さっき言ってた貴族のガキか？」
フレッド「アヘンの効果でまだ夢の中にいる……と思う……」
貴方「それにしても、アヘン窟なんてまぁ分からないわ。それを見つけるなんて凄いわね」
フレッドは少しだけ嬉しそうに微笑んだ。
ウィリ「よし、今回の依頼人はいない。けど、フリーダという女性が生きていればそうであったろうし、あるいはこのダラムの街そのものが依頼者であるとも言える。さぁ……」
『罰を下しに行こう。』
今頃ルイスが配達員として手紙をダドリー氏の屋敷に手紙を届けに行ったであろう。
そして、ルシアンくんをフリーダが落ちた橋の椅子に座らせる。
その様子を私とウィリアムは影から見ていた。
ルシアン「ぅ……ここは……俺は…………フリーダ！！！！フリーダはっ！！！」
するとそこへダドリー氏が必死で走ってきた。
ダドリー「待て待て！待ちたまえ！ルシアン君！！！一体どういうことなんだ！？」
ルシアン「……ダドリー卿？なぜここに……いや、そんなことより俺は……」
ダドリー「君が電報と手紙を私に寄越したんだろう！！ここへ呼んだのもそうだ！！」
ルシアン「電報……？手紙？？」
ダドリー「これだよ！なんで君がこんなもの持ってるんだ！？」
ダドリー氏はルシアン君に髪を見せつけた。
ルシアン「……『ダドリー様へ。ルシアン・アドウッド』……俺の名前……」
『ダドリー卿、貴方は長年に亘り学生の失態や悪行を隠蔽する代わりにその親貴族より莫大な寄付を集め、一部を不正に横領……また学生本人が爵位を得てからも口止め料として見返りを求めていること……』
ルシアン「『そしてその隠蔽の方法は犯罪すら厭わない残忍なやり口であること。これを知った今、僕は己の良心に従い、正義の告発をしようと思います。その証拠として貴方の不正を記した帳簿の写しを……』」
噛み合わないふたり……
もちろんそのはず。
ルシアン「こ、これを俺が……？帳簿？？」
ダドリー「とぼけるな！！他にもまだなにか持っているのか！お前の後始末をしてやったのに！！何もかもぶち壊しにする気か？！ 」
ルシアン「俺の……後始末って、何です？」
ダドリー「心配するな、あの女は私が……」
ルシアン「え？」
そして、ずぶ濡れのフリーダが現れた
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うじっしー(プロフ) - みるさん» ありがとうございます！！そのお言葉がとても頑張れます！！ (2020年11月29日 14時) (
レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
みる - モリアーティ最近ハマったのですが、うじっしーさんの作品一番面白いです！他も拝見させていただきますね！これからも頑張ってください！ (2020年11月29日 14時) (レス) id: 66ac8b3928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うじっしー | 作成日時：2020年11月22日 1時
