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episode30 ページ34

貴方side



ルイス「おかえりなさい、兄さん!遅かったですね。」




貴方「ウィリアム!」






ウィリ「ルイス、姉さん。電報を頼むよ…」





ルイス「!!……彼らを呼ぶんですね。」








ウィリ「あぁ……それ用の二通と、もう一通……これは決めた時間に手紙と一緒に届けて欲しい。あと大学にも連絡してくれるかな?"明日は休講です"って……」






その後、ウィリアムから1連の話を聞いた。


酒場のフリーダという女は踊りが得意で笑顔が絶えない子だった。



そして、ダラム大学のルシアンと付き合っていた。




もちろん彼女とルシアンは身分が違う。



だけど彼の方から結婚の申立があったそう。
子供もできて幸せの真っ只中だった時、やつが来た。



そう、ダドリー・ペイル。





彼はフリーダになんと伝えたかは知らないが、それを機にルシアンが来なくなり、捨てられたのだと。






それでもお腹の子を1人で育てると言っていたのに部屋からは大量のアヘンが見つかった。









貴方「乙女心に付け入った事……2人の愛を引き裂いたこと……許し難いわね。」





ウィリアムとルイスの顔も引きつっていた。









ー翌日の夜ー





黒いマントで全身を覆ったウィリアム。





ルイスは奴に手紙を渡す役。









ウィリ「A姉さんも行こう。久しぶりに彼らと顔を合わせるんだし、今回は姉さんが奴の"臭い"に気づいたしね。」







私も全身黒いドレスで出掛けた。
















ウィリ「やぁ……久しぶりだね、モラン大佐。」





モラン「待ちくたびれたぜ、ウィリアム……それに、Aじゃねぇか!!」






貴方「も、モラン大佐、声が大きいですわっ!」






ウィリ「Aがいたらモランもやる気が上がるよね。ところで、消音銃……錆び付いてないよね?」





壁に立てかけられた木の箱。




その中には消音銃が入っていた。







モラン「愚問だな。」




ウィリ「良かった……どうやら捜し物も見つかったみたいだ……」






ガラガラ……


霧の先には荷車を引く……






貴方「フレッド!!」





フレッドは幼少期の私の恩人でもある。





フレッド「……」




モラン「相変わらず、愛想も何もねぇな。」






ウィリ「彼はどこにいた?」





荷車の布の中には……






フレッド「…病院じゃない。アヘン窟にいた。」






ルシアン・アドウッドだった。

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うじっしー(プロフ) - みるさん» ありがとうございます!!そのお言葉がとても頑張れます!! (2020年11月29日 14時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
みる - モリアーティ最近ハマったのですが、うじっしーさんの作品一番面白いです!他も拝見させていただきますね!これからも頑張ってください! (2020年11月29日 14時) (レス) id: 66ac8b3928 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年11月22日 1時

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