episode28 ページ32
ウィリ「こらこらみんな。Aは今日は見学をしに来てるんだ。そろそろ行くよ。」
貴方「分かったわよ、ウィリアム。それじゃあね！皆！」
私達は教室を後にした。
男子生徒「モリアーティ教授の事をウィリアムって……」
男子生徒「それに先生も呼び捨てで呼んでたぜ……！？」
男子生徒「ま、まさか……2人は……」
貴方「個性的で楽しい生徒たちね。ウィリアムも毎日楽しいでしょう？」
ウィリ「ふふっ、確かにそうだね。彼ら生徒は僕としても可愛い存在だね。」
中庭を歩いていると、お昼休みの生徒達がたくさんいた。
こんな広い学校で友人と伸び伸びと暮らせるのはとても良い事ね……
ダドリー「おぉ、これはお二人共！」
ウィリ「先程ぶりですね、ダドリーさん。聞きましたよ。貴方は病院だけでなくダラム中にかなりの数の店を経営されている大地主でいらっしゃるとか……」
貴方「進歩的ですのね」
ダドリー「いえいえ、私など……所詮爵位もない只の田舎地主です。それゆえ何事も上手く立ち回らねばなりませんで…大学もそうなんですよ。ほら、あの講堂をご覧下さい」
貴方・ウィリ「「？」」
ダドリー「ねっ！こっちの図書館もあちらの教棟も……ぜーんぶご卒業された貴族様方からのご寄付なんですよ。」
なんだかこの人…ちょっと臭う。
ダドリー「ここは学生にとっての楽園なんです。いずれ彼らは地元へ戻り、爵位を継ぐ……それはある意味では不自由になるとも言えるのです。それにロンドンと違ってここの警察は物分りがいい……」
物分り……？
ダドリー「ならばせめて今このモラトリアムだけは思う存分楽しんで頂きたいのです。」
ウィリ「……まるで『学生は何をしても良い 』と聞こえますね……」
ダドリー「そうは申しておりません……ですが私の仕事は"生徒達を守る事"。厳しすぎないご指導を事務局からお願いしますよ」
そう言って彼は去っていった。
貴方「あの方、何が言いたかったのでしょうか？それに……臭いからして少し特有のお薬に手を出していそうですわ」
ウィリ「よくわかったね……そしてダドリー氏が言いたいことは……彼らは学生ではない。お客様という事だね……」
犯罪のにおいがする。
ウィリ「少し男子寮に行ってくるから姉さんは待っていてください。」
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うじっしー(プロフ) - みるさん» ありがとうございます！！そのお言葉がとても頑張れます！！ (2020年11月29日 14時) (
レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
みる - モリアーティ最近ハマったのですが、うじっしーさんの作品一番面白いです！他も拝見させていただきますね！これからも頑張ってください！ (2020年11月29日 14時) (レス) id: 66ac8b3928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うじっしー | 作成日時：2020年11月22日 1時
