episode20 ページ24
ウィリ「そう、おっしゃるのでしたら尚のことです。我々がこんな贅沢をしている間にも町の者は困窮し、金策に走っている、これはアンバランスではありませんか?」
ダブリン「……それはっ……」
ウィリ「階級制度に慢心していると、いつか家畜に食われますよ」
言うだけ言ってしまって食事会は終わった。
ダブリン「全く……どういう教育を受ければあんな思想になるんだ、貴族が下民に食われるだと?我々は国と法によってしっかりと守られておるではないか、馬鹿馬鹿しい」
それからウィリアムが土地代をグッと下げたのでダラム近辺でのモリアーティ支持率が断然上がった。
もうこの街にダブリンの味方はいないでしょう。
翌日、ダブリン男爵が屋敷に押しかけてきた。
ダブリン「困りますぞ!モリアーティ伯爵!!」
貴方「はい、アルバート様。紅茶置いときますよ。」
アルバート「ありがとう、A」
ダブリン「うちの小作人共が時代の減額と上納金の廃止を訴えてきよったんです!!そればかりか農地を返納してあなたの領地に移りたいと言い出したものまで!!そうすれば、過去に私の用立てした農器具代などすぐに返済できると!」
ルイスが部屋の前で2人の会話を聞いていた。
ダブリン「このまま収入がさきぼそれば我男爵家は破産……!上流社会から転落することになるんですぞ!!私に人をやめろと仰るのか!!」
アルバート様は静かに私の入れた紅茶を飲んだ。
ダブリン「まさか、貴方方が街の者達を唆したのではないでしょうな……?」
アルバート「今夜、夕食をご一緒しませんか?そこでゆっくりとこの街の未来について話し合いましょう」
ダブリン「いいでしょう、ただし私の屋敷でだ!敵地に飛び込んでは何をされるかわかりませんからな!」
彼はそれだけ言うと、馬車に乗って帰って行った。
ルイス「レニー・ダブリン男爵。妻とは死別。子供無し。4名の使用人に専属の医者、"心臓病"……今回も依頼人からの情報に狂いは無いようですね。兄さん……」
私達はバートンさんに正装をお貸しして共にダブリン邸へ足を運んだ。
執事「モリアーティ伯爵家の皆様、そしてバートン氏がお見えです。」
ダブリン「バートン?お前は誰だ?」
バートン「小作人代表だ。俺も会合に参加させてもらう。」
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うじっしー(プロフ) - みるさん» ありがとうございます!!そのお言葉がとても頑張れます!! (2020年11月29日 14時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
みる - モリアーティ最近ハマったのですが、うじっしーさんの作品一番面白いです!他も拝見させていただきますね!これからも頑張ってください! (2020年11月29日 14時) (レス) id: 66ac8b3928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年11月22日 1時