検索窓
今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:252,166 hit

episode20 ページ24

ウィリ「そう、おっしゃるのでしたら尚のことです。我々がこんな贅沢をしている間にも町の者は困窮し、金策に走っている、これはアンバランスではありませんか?」





ダブリン「……それはっ……」





ウィリ「階級制度に慢心していると、いつか家畜に食われますよ」








言うだけ言ってしまって食事会は終わった。







ダブリン「全く……どういう教育を受ければあんな思想になるんだ、貴族が下民に食われるだと?我々は国と法によってしっかりと守られておるではないか、馬鹿馬鹿しい」









それからウィリアムが土地代をグッと下げたのでダラム近辺でのモリアーティ支持率が断然上がった。





もうこの街にダブリンの味方はいないでしょう。









翌日、ダブリン男爵が屋敷に押しかけてきた。








ダブリン「困りますぞ!モリアーティ伯爵!!」






貴方「はい、アルバート様。紅茶置いときますよ。」





アルバート「ありがとう、A」






ダブリン「うちの小作人共が時代の減額と上納金の廃止を訴えてきよったんです!!そればかりか農地を返納してあなたの領地に移りたいと言い出したものまで!!そうすれば、過去に私の用立てした農器具代などすぐに返済できると!」





ルイスが部屋の前で2人の会話を聞いていた。






ダブリン「このまま収入がさきぼそれば我男爵家は破産……!上流社会から転落することになるんですぞ!!私に人をやめろと仰るのか!!」







アルバート様は静かに私の入れた紅茶を飲んだ。







ダブリン「まさか、貴方方が街の者達を唆したのではないでしょうな……?」







アルバート「今夜、夕食をご一緒しませんか?そこでゆっくりとこの街の未来について話し合いましょう」







ダブリン「いいでしょう、ただし私の屋敷でだ!敵地に飛び込んでは何をされるかわかりませんからな!」









彼はそれだけ言うと、馬車に乗って帰って行った。







ルイス「レニー・ダブリン男爵。妻とは死別。子供無し。4名の使用人に専属の医者、"心臓病"……今回も依頼人からの情報に狂いは無いようですね。兄さん……」









私達はバートンさんに正装をお貸しして共にダブリン邸へ足を運んだ。








執事「モリアーティ伯爵家の皆様、そしてバートン氏がお見えです。」






ダブリン「バートン?お前は誰だ?」








バートン「小作人代表だ。俺も会合に参加させてもらう。」

episode21→←episode19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
233人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うじっしー(プロフ) - みるさん» ありがとうございます!!そのお言葉がとても頑張れます!! (2020年11月29日 14時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
みる - モリアーティ最近ハマったのですが、うじっしーさんの作品一番面白いです!他も拝見させていただきますね!これからも頑張ってください! (2020年11月29日 14時) (レス) id: 66ac8b3928 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うじっしー | 作成日時:2020年11月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。