21話 ページ23
それからというもの、半日を不死川様と話して過ごしていた。
仮眠をとり、また夜中の巡回のために体を休ませていた。
鴉「ホクセイ!!A!!ホクセイニテ鬼出現!!ホクセイ!!ホクセイヘムカイナサイ!!」
貴方「あぁ……任務だわ!行かなきゃ!」
また鬼が出た……
今日は巡回ではなく、任務で終わりそう…
貴方「あ!煉獄様!!」
一筋向こうの道を煉獄様が走っているのが見えた。
同じ任務なのだろうか。
煉獄様も私に気づき、こちらへ走ってくる
煉獄「A!Aも北西か!!」
貴方「はい!同じく北西です!!」
煉獄「ならば同じ任務である!共に頑張ろうではないか!」
煉獄様はグッとサインを出してきたので私もグッサインを返した。
着いたのは寝静まった街。
川が流れ、田んぼがある静かな街だった。
どういうタイプの鬼だろうか。
煉獄「俺はここから東方向に向かってみてみる!Aはここから西方向に向かって行ってみてくれ!」
貴方「分かりました!」
煉獄様と離れ、言われた通り西側を見ている。
貴方「あれ……この街の作り…」
見覚えのある店…
あれ??
昔自分が住んでいた街を思い出す。
正直、あれから自分の街がどうなったかとか覚えてない。屋敷からどの道を進めば街があるかも覚えてないほどであった。
貴方「本当にここは……もしかして…」
足を進めていくと、向こう側にボロボロになった神如来城があった。
貴方「な、なぜ私がここの任務に…」
一気に身震いが怒る。
神のイタズラなのか。私が捨てた街の鬼を倒すなど……
宮女(鬼)「あら、懐かしい匂いがすると思ったら……」
恐る恐る振り向くと、そこにはかつて私が鬼に売った宮女がいた
貴方「あっ……あっ……そ、そんな……」
宮女(鬼)「私たち宮女や男たちをも鬼に売って自分だけ楽しく生きているのは如何ですか?姫様。」
その宮女の後ろからまた見覚えのある鬼がズラズラと出てきた。
こいつらは絶対に弱いはず。
だけど……
どうして私、刀を抜けないの!?
不死川様は鬼となった母ですら切ったのに、私はなぜ宮女如きに恐れおののく……
童磨「やぁAちゃん!」
貴方「童磨!?!?」
童磨「下の鬼に食われて瀕死のこの子達を鬼にしたのは俺なんだ♪」
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時