19話 ページ21
貴方side
風柱邸で、茶とおはぎを出してもらった。
貴方「食べていいんですか?」
不死川「食え食え!」
モグッ……
貴方「美味しい〜!(ほわほわ)」
不死川「///(何でいちいち可愛いんだよ!)」
おはぎを食べながら、湯のみに目をやると、不死川様の湯のみの茶柱が立っていた。
貴方「あ!不死川様の茶柱が立ってます!」
不死川「あぁ、茶柱か。」
貴方「私、いつも茶を立てて茶柱が立つか立たないかで今日の運勢を決めていたりするんです!だから、不死川様の今日の運勢は良い兆しがありますね!」
不死川様はジッと茶柱を見つめていた。
不死川「俺は……」
貴方「?」
不死川「俺は昔…」
不死川様は急に自分の昔の話をしてくれた。
父が毒親で殺されたこと。母が鬼になり妹や弟を殺し、自分が鬼となった母を殺したことで唯一生き残った弟の玄弥くんに人殺し扱いをされたこと。
だけど、玄弥くんが鬼殺隊に入って来て…本当は普通の家庭を築いて自分たちが母や兄弟たちに出来なかったことをしてやって欲しかったと……
貴方「不死川様……私は今思いました。貴方はそれ程憎い鬼。戦う動機があります。ですが私は……私は何のために戦っているのでしょうか。」
不死川「Aも何かあったんじゃないのか?」
貴方「……神如来家、次女として生まれ……」
私は昔から剣術を好んで行っており、周りからは姫らしくととても怒られていました。
姉様は嫁ぎ先も決まり、私は勝手に見合い相手を14で決められて反抗も沢山していました。
好きに生きたいと思い反抗し続けた結果、父の逆鱗を買い巫女として寺に追いやられることになったのです。
その夜、皆が寝静まった夜、城に鬼が忍び込んだのです。鬼殺隊でも無い警備は全員即死。
〜(回想)〜
夜にしかバレずに刀を振るえなかったため、私は違う部屋にて刀を握っていた。
貴方「っ!」
明らかに感じたことの無い気配に私は息を一定に保って扉から顔を出す。
黒死牟「……」
童磨「美味しそうな匂いだなぁ……ねぇ?黒死牟殿!」
黒死牟「少し黙れ」
父や母、姉が眠る部屋にその鬼は足を運んでいました。
『きゃぁぁぁあ!!!!』
『やめろ!やめろ!!』
『桜子(姉)は守れ!!』
その後の自分の家族の断末魔を聞いても、正直私は何も感じなかった。
だって私のことを守る気は両親に無かったもの。
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時