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14話 ページ16

(まだ千寿郎side)






貴方「スズメさんこんにちわ!お昼ご飯は食べましたか??」







煉獄「俺が戸惑いなくお前に会わせたという意味が分かるかい?」




兄上は少し照れ気味に微笑んだ





千寿郎「あ、兄上っ!?まさか…!」





煉獄「いつか、鬼狩りに終止符が打てたら……その時Aが了承してくれたら煉獄家に嫁に迎えたいと思っている///」




千寿郎「/////」




それを聞いた自分が照れてしまった。






スズメと戯れるAさんの背中が可愛らしい。




千寿郎「まだ今会ったばかりですが、Aさんがとっても素晴らしい方であることは分かります。そんな方と出会えた兄上を見て僕も幸せです!」





貴方「本当はこのパンくず、カラスさんに上げる予定だったんだけど君たちにあげますね。」




まさに女神のような方だと思った。






煉獄「まだ俺はAの前で照れた姿や気を抜いた姿は見せられない。これは俺達の秘密だぞ!」




千寿郎「はいっ!」





煉獄「A!スズメに餌をやっているのか!」




貴方「はい!食べてる姿、なんか可愛くって!」



兄上に微笑むAさん……



Aさんに微笑む兄上……




きっと2人なら父上と違って、素敵な円満な家庭を築ける。




そう思った。





貴方「千寿郎くん!」




千寿郎「はっ、はい!」




貴方「煉獄様の弟の千寿郎くんに会えて私はとても幸せです!」




僕に会えて幸せ……!




そんな言葉をかけてくれる人は中々いなかった。


毎日父上の暴言に耐えながらも生活して…




千寿郎「(うるっ涙)」




貴方「あっ、どっどうしよう、ご、ごめんなさい!えっと…」




僕が涙ぐんで焦るAさん。





煉獄「良かったな、千寿郎!」





貴方「これからも仲良くしてくださいっ!(ニッコリ)」



千寿郎「兄上共々こちらこそよろしくお願いいたします!」





煉獄「長居しては父上に心配されるだろう。俺たちはそろそろ戻る!」




千寿郎「分かりました!お二人ともこれからも体には気をつけて!」




煉獄「ありがとう!また顔を出しに来る!」




貴方「ありがとう!千寿郎くん!」






兄上があんな風に女性について話すなんて。




2人の存在、関係が僕の強い力になった気がした。








僕は楽しそうに話しながら屋敷の方へ帰る2人の姿が見えなくなるまで……見えなくなっても幻想を見ているかのように歩いていた道を見ていた。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時

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