31話 ページ33
煉獄「胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようとも、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない」
煉獄はひたすらに話し続けた。
煉獄「俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば、後輩の楯となるのは当然だ。竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、もっともっと成長しろ。そして、今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。」
炭治郎、伊之助は涙を止めれなかった。
煉獄「どうか……Aの事だけは…………君達に任せさせてくれ…」
炭治郎「っ……分かりました涙」
煉獄「ありがとう…これで……安心して……」
煉獄は息を引き取った。
〜回想終わり〜
貴方side
伊之助「だからギョロギョロ目ん玉はAの事、最後の最後まで考えてたんだよ。Aの飯食いたかったって。最愛の愛弟子だって。」
貴方「れ、煉獄様……泣」
伊之助くんが話してくれた煉獄様の最期に私は胸が傷んで堪らなかった。
善逸「列車が脱線する時も、煉獄さんがいっぱい技を出しててさ、車両の被害とかも最小限にとどめてくれて、、」
炭治郎「そうだろうな…」
善逸「死んじゃうなんて…そんな……本当に上弦の鬼なのか? 」
炭治郎「うん」
善逸「なんで来るんだよ上弦なんか!そんな強いのかよ!」
貴方「グスッ……上弦の鬼は……本当に強いです……柱1人で掛かれば必ず死ぬ……上弦は何人もの柱を葬ってきています。」
炭治郎「……っ(涙)」
貴方「炭治郎くん、煉獄様を葬った鬼の名は。」
炭治郎「確か、猗窩座という鬼でした……」
貴方「猗窩座……」
炭治郎「だけど、、悔しい……!何か一つできるようになってもまたすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。こんな所でつまずいているような俺は」
善逸「ヒック……ヒック」
炭治郎「俺は……煉獄さんみたいになれるのかなぁ……」
貴方「炭治郎くん……ヒック」
煉獄様は、後輩にもこれほど慕われて…
その瞬間伊之助くんが急に口を開いた。
伊之助「弱気なこと言ってんじゃねぇ!なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ!信じると言われたならそれに答えること以外考えんじゃねぇ!」
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時