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22 私とあいつ ページ23

適当に紙を破り、役を書いて文字を見えないように4つ折りにする。

オーロラ姫、王子、3人の魔法使い、マレフィセント

父親役やらなんやら色々と書いた。

まあ、どうせ私は魔法使いに眠らされる名前もない役だろう。

全員がくじを引き、せーので開く





「あ!私オーロラの父親や!」





ゆっちゃんはオーロラ姫のお父さん役





「おれマレフィセントやん」





前に委員会を代わった辻本はマレフィセント。

そんな落ち込まんでも大丈夫やって。

さあ、私もなんの役か見ますかと思い、見てみると、信じられないことが書いていた。




「え」

「あ、フィリップ王子はAちゃんなんや」





横から侑が覗いて呟いた。

私はいつもこういうときこういう役がくる。

あー、まじか。

あのとき提案した自分を恨むわ。





「侑は?なんやった?」

「俺?見たい?」

「見せてくれんのやったら見たい」

「ふふん、どーぞ」





侑がもう一度紙を1回におり私に渡す。

侑の顔はなんだか上機嫌だ。

そんなにいい役だったのだろうか。

私はぱっと紙を開いた





「...」

「助けてな、王子様」

「こんな大きいお姫様、助けられへん」






『オーロラ姫』

侑の引いた紙には、そう書かれていた。

神様は私のお願いを聞いてくれたようだ。





「え!?A、王子様なん?!」

「うん、なってしもた。」

「オーロラは!?オーロラは誰!?」

「俺やお父さん」

「なんであんたなん!?」





今日もゆっちゃんは元気やなあ。

すると、私は前に萌ちゃんが言っていた言葉をふっと思い出した。





『侑には好きな子がおったんよ。』

『侑は、まだその子のことが好きなん?』

『うん、ずっと。』





ねえ、侑。

その好きな子って、私がよく知ってる子?






「お姫様より王子が可愛くてどないすんの」

「大丈夫やって。俺も化粧すれば可愛くなる」

「バケモノになるの間違いちゃう?」






ゆっちゃんだったりするん?

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黎子(プロフ) - 紅麗亜さん» ありがとうございます!感謝で涙が溢れます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗亜 - いつも、楽しく見ています。更新頑張ってください!応援しております。 (2018年2月25日 17時) (レス) id: 219f3dfeac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黎子 | 作成日時:2018年2月12日 14時

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