新学期 ページ18
・
気だるい蒸し暑さが終わり、
9月になった。
少し袖がきつくなった制服を身につけ、
もう慣れっ子になったホグワーツへの道を辿る。
駅で
汽車で
引く馬のいない馬車で
きょろきょろと当たりを見回したが
Aの姿は見つからなかった。
大広間で始業式が終わり、宴会が始まる。
最後に会った時より1.5倍に膨らんだのではないかと思うくらい、縦にも横にも成長したクラッブとゴイルと共に夜ご飯を食べていたら
珍しいヤツらが僕に話しかけに来た。
ハー「ねぇ、Aは今日来ていないの？」
ドラ「は？」
グレンジャーとポッター、ウィーズリーの3人が
僕の目の前に立っている。
ハー「最近手紙の返事もなくて、今日も姿が見えないし気になってたんだけど、スリザリンの人なら知ってるかなって」
ドラ「知らないけど…っていうかお前、Aと文通していたのか？」
ハー「そうだけどなにか？」
ドラ「いや別に…。」
ハー「そう。えー、どうしたのかしら。心配だわ」
ロン「ほんとに。何かあったわけじゃなければいいけど…」
そう言いながら3人は
グリフィンドールの机の方に戻って行った。
あいつグレンジャーたちと文通していたのか？！
僕には手紙ひとつよこさないくせに？！
実際、
Aとは手紙をやり取りするような関係ではなかったが
スリザリンの僕がグリフィンドールのやつらに負けたようでなにか腹立たしい。
フンと鼻を鳴らしながら
残りの夕食をかき込んだ。
・
宴会が終わり、寮に戻る。
運び込まれた荷物の整理が終わっても妙に寝つけず、
誰もいない談話室へと降りた。
本でも読もうかとページをめくる。
…と、きぃーと静かな扉が開く音とともに
コツコツと部屋に入ってくる人影があった。
ドラ「…？誰だ。」
こんな時間に誰が外をうろついていたんだ。
眉根を潜めながら扉の方を見ると
ユラーっとしたローブの影がひとつ。
『…ドラコ？』
ドラ「A…？」
荷物を抱えたAがゆっくりとこちらに歩いてきた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美愛(プロフ) - リアルはりねずみさん» わぁぁ！ありがとうございます！ぜひ是非もうそろそろ物語も大きく動くので楽しみにしててください(´˘`＊)毎日ありがとうございます (2023年2月11日 23時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
リアルはりねずみ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日ウッキウキで見でます！これからも頑張ってください！ (2023年2月11日 22時) (レス) @page48 id: e9f90883f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美愛 | 作成日時：2023年2月2日 8時
