辛い ページ32
光「本日はようこそ、Aお嬢様様。心よりお待ちしておりました」
隣で光輝が優雅にお辞儀をして微笑んだ。
その様になっている姿に思わず拍手してしまう。
『すごい！似合うね、ハマり役じゃん』
光「どう？これ合ってる？笑」
『合ってる合ってる！さすが伝説の王子候補者』
もっとやってよーと言うと光輝は照れながらも
こちらへどうぞお嬢様とか色々やってくれた。
海「なにしてんの2人で笑」
陸「俺らも混ぜてよー」
私と光輝が笑い合っていると、
ネクストの2人がニコニコしながらやってきた。
『あ！海司、陸！えっとね...』
2人も混じえて色々考える企画はアイデアが止まらなくて、夢中になって試行錯誤した。
それでも教室の端の方からこちらを時々伺っている竜に気づかないなんてことは出来ず、必死に視界からかき消す。
どんなに小さくても、見つけようとしなくても
気づけば私の視界の中には竜が入ってくるのだ。
そんな普段なら意識すらしなかったことが
今はものすごく辛かった。
ｰ
それから数日経って企画が煮詰まると
いよいよ本格的な準備が始まる。
毎日毎日遅くまで大変だったが、ネクストのみんなとワイワイしながらする準備は、時間を忘れるほどに楽しかった。
陸「そういえばAさん最近竜といるとこ見ないね」
陸の何気ない一言に体が強ばる。
海「たしかにー。喧嘩でもしたの？」
光「ま、まぁ色々事情もあるだろうしあんま詮索するのは...」
『そ、そうなの！ちょっと喧嘩しちゃって...大丈夫、時間が経てば大丈夫だから』
引きつる頬を無理やり動かし笑顔を作る。
とても本当のことはみんなに話せない。
海司と陸はまぁ兄妹ってそんなもんだよなーって納得してくれたみたいだが、光輝だけはずっと心配そうな目を向けていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1076人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美愛(プロフ) - tenkhさん» ありがとうございます、凄く嬉しいです！とても力になります(*^^*) (2020年1月28日 14時) (
レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
tenkh(プロフ) - 更新嬉しいです！この作品めちゃくちゃ好きです！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: a668c29e36 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。しばらく毎日更新していきたいと思いますのでぜひ楽しみにしていてください(*^^*) (2020年1月26日 22時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 京極兄弟の妹の続き早く読みたいです！竜と妹のハッピーエンドも期待してます�� (2020年1月26日 21時) (携帯から) (レス) id: 478e83e2b7 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - SORA さん» わああ！！凄く嬉しいですヽ(*´∀｀)ノそう言って貰えると作者冥利につきます！これからも頑張って書かせて頂きますね！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美愛 | 作成日時：2020年1月10日 13時
