お着替え ページ5
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ドラ「A、時間だ。そろそろ行くぞ」
『あ、ま、待って！もう少しで終わるから』
ナルシッサの好意に甘えさせてもらいベッドで休んでから数時間。
いよいよクィディッチワールドカップ開会式の時間も迫り、ドラコがベッドルームの扉をノックして呼びに来てくれた。
クィディッチワールドカップは魔法使いたちからしたら一際盛大なお祭りらしく、その上今日のマルフォイ家は大臣から直々のご招待だ。
こういう時はうんとオシャレするのよ、と
Aはシエラが用意してくれていた余所行き用の綺麗なワンピースへと着替えていたが……これは少し華美過ぎやしないだろうか。
胸元から背中、そして袖にかけてがレース生地の黒のワンピース。
普段あまり着ることのない大人っぽい雰囲気の服に、Aは戸惑いが隠せなかった。
『しかも後ろのチャック閉めれないし…っ！！』
ドラ「おい、何をしている？父上たちを待たせているんだぞ」
Aが背中のチャックを上げるのに苦戦しているとドアの外に居るドラコから苛立ちの声が聞こえる。
たしかにこれ以上Aの都合で人を待たせてはいけないと、Aは慌ててドラコに声をかけた。
『ごめんドラコ！ちょっと助けて貰えないかな…』
ドラ「助けるって何を……は、！？」
勢いよく扉を開いたドラコの視界に飛び込んできたのは鏡の前で必死に背中に手を伸ばしているAの姿。
背中の部分ははだけて滑らかな肌色が外気に晒されており、ドラコは思わず息を飲んだ。
『これ！上げて欲しいの』
そんなドラコの姿が見えてないAは、早く着替えて会場に向かうことしか頭にないため切羽詰まったように懇願する。
ドラコは朱に染った頬がバレないように俯きながら
Aの髪を避けると、シャッとひといきにジッパーを上げた。
ドラ「…ほら。」
『わ！ありがとうドラコ。こんな一瞬で済むんだったらもっと早く頼めばよかった』
Aはくるりと振り向き、はにかみながらお礼を言う。
その時初めて視界にとらえたドラコは、こちらも先程までとは違って艶やかな黒いスーツを身にまとっていた。
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美愛(プロフ) - ニフラーさん» ありがとうございます🫶これからも楽しく綴らせていただくので、ぜひお読みください〜🥰 (3月15日 1時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ニフラー - 楽しみにしてます (3月11日 22時) (レス) @page6 id: 10f7e16e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2024年2月19日 23時
