クィディッチワールドカップ ページ4
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『ご無沙汰してますルシウスさん、ナルシッサさん！本日はお招き頂きありがとうございます』
ルシ「構わん。よく来たね」
ナル「ふふ、久しぶりねAちゃん。元気にしてた？」
『はい！』
3年生も終わり夏休み。
Aがマルフォイ邸へと向かえば、既に準備を終えた状態で門の前で待機していたマルフォイ家のみんなが揃っていた。
にこやかに微笑んでいるナルシッサの横には、相変わらず仏頂面がそっくりな親子が並んで立っている。
ルシ「じゃあ全員揃ったし、行こうか。」
ルシウスが厳格な顔に少しだけ微笑を浮かべながらカバンから取り出したのは少し薄汚れた硬貨───移動キーだ。
今日はブルガリア対アイルランドのクィディッチワールドカップの日だった。
『ポートキー酔った……。きもちわるい…』
ドラ「フン。尻もちついて着地して。かなり無様だったな」
『そ、それどころじゃなかったんだもん…』
悪態をつきながらもドラコはAに手を差し出してくれる。
ふらふらと血の気の抜けた腕を伸ばすと、そのままぐいっと引っ張りあげてくれた。
ナル「テントについたら休んでいるといいわ。歩ける？」
『大丈夫です。ご心配おかけします』
クィディッチワールドカップ会場の近くに設置されたテント場までの距離は案外短く、あっという間に到着する。
何百というテントがずらりと立ち並ぶ中、
高そうなシルク生地であつらえられ、豪華な尖塔まで取り付けられているマルフォイ家のテントは一際目立ってそこにあった。
『すごい…！』
ルシ「中はもっと凄いぞ」
ルシウスがテントの入口布を捲ってくれ、促されるままに足を1歩踏み入れると
そこにはマルフォイ家の本邸にも劣らない豪華な広間があった。
黒を基調としたロココ調の広間の奥には更に部屋が2つあり、階段が見えるから2階までありそうだ。
『これはもうテントというより別荘ですね…』
唖然とした顔で室内を見渡すAに、ルシウスは満足そうな笑みを零した。
ルシ「気に入ってくれて良かったよ。アルフィーたちも来れたら良かったんだけどな。」
『あはは、相変わらず出張が忙しいみたいで』
ルシ「せっかく今日は魔法大臣直々の招待だったのに残念だ。こんなに良い席で見れることも滅多にないだろうに」
『ぜひまた誘ってあげてください。きっと喜びます』
ルシ「また…か。そうだな…」
にこにこと言うAとは対象的に
ルシウスは曖昧そうに小さく返した。
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美愛(プロフ) - ニフラーさん» ありがとうございます🫶これからも楽しく綴らせていただくので、ぜひお読みください〜🥰 (3月15日 1時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ニフラー - 楽しみにしてます (3月11日 22時) (レス) @page6 id: 10f7e16e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2024年2月19日 23時
