3年生のおわり。 ページ3
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クリスマスのあの日、Aに無理やりあんなことをした罪悪感もあって
ドラコはルシウスにそれとなくバックビークの件を掛け合ってみた。
だがルシウスは既にもう処刑をしないと気が済まないところまで怒りが到達していたらしく、
魔法省のお偉いさんにも既に手回しをしていたようで引くに引けない状態だった。
ドラ「…ちょっとハグリッドが痛い目見ればいいと思っただけなんだ。」
力なくそう言うドラコに、
Aは『知ってる』と呟いた。
ドラ「……悪かった。」
ドラコは眉間に皺を寄せ、唇を噛んで俯く。
そんなドラコの肩にAは額をくっつけた。
『…ばかぁ……』
Aは涙声でどうにかそれだけ絞り出す。
そして声を押し殺すようにしてすすり泣いた。
ドラコはAにそんな顔をさせていることが申し訳なくて。でも騒動の発端である自分がかけてやる言葉なんてないため、ただ行き場のない感情を隠すように拳を握った。
痛いくらいに握られた拳には血が滲んでいる。
日も暮れた頃、
ハグリッドの小屋の方からカラスの群れが
茜色の空に騒がしく羽ばたいていくのが見えた。
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『え、バックビーク生きてるのっ！？』
ハー「しー、声が大きいわ」
『あっ！』
次の日の昼過ぎ、
ハーマイオニーとハリー、ロンと一緒に校庭を歩きながらバックビークが生きているという話を聞き、思わずAから大きな声が零れる。
生徒たちの大半はホグズミードに行っていたので校庭に他の人影はなかったが、
万が一にも誰かに聞かれてはいけないとAは慌てて口を押えた。
昨日の夜ロンが医務室へ運ばれたことを聞いた時
またこの3人がなにかしでかしたのかもしれないとは思ったが、まさかそんな素敵なことをしていたとは。
…だが、その後のシリウス・ブラックが無罪だった話やピーター・ペティグリューという真犯人がいた話、
ルーピンの人狼話やディメンターに襲われた話に加えて逆転時計で全てを救いに行った話など、みんなの口から語られる話はAの頭のキャパを遥かに超え、こんがらがった頭は爆発しそうだった。
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美愛(プロフ) - ニフラーさん» ありがとうございます🫶これからも楽しく綴らせていただくので、ぜひお読みください〜🥰 (3月15日 1時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ニフラー - 楽しみにしてます (3月11日 22時) (レス) @page6 id: 10f7e16e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2024年2月19日 23時
