拳 ページ35
side竜
光「は…？待てよ、嘘だろ……」
目を丸くしていたかと思ったらいきなり光輝が掴みかかってきた。
光「おい、竜。それはアウトだろ」
「別に兄妹としての好きだから」
光「好きな女のことマジで好きな野郎くらい見りゃわかんだよ」
「あん？勝手にわかった気になんなよ」
光「じゃあAさんに彼氏出来ても祝福できんだよな？俺と付き合っても文句ねえよな、おにいさま？」
明らかに挑発するような口調だったが引くわけにはいかなかった。
「祝福できるに決まってんだろ。けどお前はそもそもAが選ぶわけねぇから」
光「は？んな事わかんねえだろ」
まだ光輝はキャンキャンなんか言ってたが俺の耳には入ってこなかった。
Aに彼氏ができるなんて想像したこともなかった。
そんなん絶対嫌に決まってんだろ
でも家族ならAがほんとに選んだやつなら俺は祝ってやらねぇといけねえんだよな…
胸の痛みを隠すように拳をぎゅっと握りしめた。
『んっ……』
光「あ、Aさん！」
のっそりと目を擦りながらAが起きた。
眠たげに、んーっと伸びをする様子が猫みたいでなんだか可愛い
「はよ」
『おはよ……って、え？なんで2人がいるの？』
光「そろそろバーベキューの時間だから道具とかどこあるかなーって聞きに来たんだけど」
『あ、もうそんな時間？！ごめんね、すぐ行く』
「大丈夫か？疲れてたんじゃねえの？」
『まぁ、大丈夫！それに寝た分やること出来てないからちゃんとやらないと！』
ぐっと気合を入れるようにAは拳をにぎった。
無理してなけりゃいいけど…
まぁ元気そうだし大丈夫か…
無理と無茶はこいつの常套手段だからなぁと、
ハァと息を吐いた。
てかやっぱさっきのはマジで寝てたんだな…
何も変わった様子を示さないAに
それでいいはずなのに何となく残念でガッカリした。
光「Aさん機嫌いいね。なんかいいことでもあったの？」
『え、そう？……うーん、あれ、いい夢見たからかな？』
光「へぇ〜どんな夢？」
『秘密』
ふふふっとAは微笑み、
ちらりとこっちを見たかと思ったら
そのまま部屋を出ていった。
えーって言いながら光輝もAについて出て行き、1人取り残される。
いや、んなわけねぇよな……
そう考える頭とは反対に
ドキドキと高鳴る心臓は収まってくれなかった。
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美愛(プロフ) - �貂�さん» もし海司のセリフが既出だったら私の記憶違いなのでサラッと流しておいてくださいm(_ _)m応援ありがとうございます、更新頑張りますね (2020年1月10日 8時) (
レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - �貂�さん» コメントありがとうございます。ご指摘感謝致します、直させて頂きました。海司のセリフで海のあとに(日浦海司)とつけたのはここが多分海司のセリフとして使った「」が初めてだと思われるのでそうしました。他のキャラもそんな感じです。 (2020年1月10日 8時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
�貂� - 物語一気に読んじゃいました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2020年1月10日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�貂� - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 見つけたのここの部分 龍の胸元を握りしめ、竜を見上げる。 途切れ途切れになったが何とか声が出た。 これ正しくは竜の胸元を握りしめ、ではないんでしょうか？ (2020年1月10日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�貂� - これらずが抜けてませんか？ 正しくはもうどうしていいのか分からずではないんでしょうか？ (2020年1月10日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2019年12月18日 11時
