その4 ページ15
桂「お前ら…特に銀時を斬るには骨がいりそうだ。まっぴら御免こうむる。」
銀「ヅラ、お前が変わった時は俺が真っ先に叩き斬ってやらァ。それにAも斬ってやる。ヅラには斬らせねぇよ」
「じゃあ、私は2人が変わらないように後から支えててあげる。それでも変わった時は容赦なく斬る!」
銀「おぉ、怖ぇな」
「うるさいよ。」
銀時&桂「「高杉ィィィ!!そーいうことだ!」」
3人は背中合わせになり高杉に向かって剣を向ける。
銀「俺達ゃ次会った時は仲間もクソも関係ねぇ!」
銀&桂「「「全力でてめーを/貴様をぶった斬る」」」
銀「せいぜい街でバッタリ会わねーよう気をつけるこった!」
桂はAを姫抱きにしながら、銀時はそのまま船から飛び降り、桂は背中のパラシュートを出し、銀時は桂の足にぶら下がった。その様子を呆れた顔でAは見ていた。
「……」
銀「用意周到なこって。ルパンか、お前は」
桂「ルパンじゃないヅラだ。あ、間違えた桂だ。しかし、まさかヤツもまだコイツを持っていたとはな」
桂は懐からある本を出した。それは古びていてバッサリと切られた後があった。
桂「始まりはみんな同じだった。なのに、随分と遠くへ行ってしまったものだな」
その言葉で3人は上空を見上げる。
「銀時、Aお前らも覚えているかコイツを」
銀「あぁ、ラーメンこぼして捨てた。」
「銀時らしいね」
地上に降りると銀時とAは桂と別れた。すると銀時は後からAを力いっぱい抱き締めた。
「銀時…。傷口開くよ?」
銀「なァ、俺今回すげー頑張ったと思うんだけど。」
「うん、そうね」
銀「A、高杉に何された?」
「今、言わなきゃダメ?」
銀「じゃあ、後でいい。後でいいから何かご褒美ちょうだい。」
「しょうがないなぁ。」
Aは銀時と向き合い、銀時の唇にキスをした。
「今はこれでいい?」
その問いに銀時はニヤっと笑う。
銀「恥ずかしがり屋だなぁAちゃんは。もっと深い方のでもいいんだぜ?」
「…そんな事言うなら、もう肩は貸さないから」
スタスタと先に歩いて行こうとしたが、銀時が全身の痛みを訴え出したため結局肩を貸すことになった。
銀「もう1つお願いしてもいい?」
「変な事じゃなければいいよ」
銀「俺の看病、ナース服でやって?」
「……。はぁ。それだけならいいよ。」
Aは呆れたようにため息をした。その横で心の中はめちゃくちゃテンション高い銀時だった。
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作者名:萌 | 作成日時:2019年10月25日 22時