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鏡を見てため息をつく
昨日は全くと言っていいほど眠れなかった
それは変わった上司の人たちのことだったり、同期の子のことだったり……色々考えていたら外は日が昇っていて。
目の前の鏡に映るのは緊張と寝不足で出来上がった顔色の悪い自分。
出勤初日からダメダメだなぁ…
最低限のメイクをして綺麗なパウダールームを出た
「おはようございます…」
って誰もいないか
当たり前、1時間前に着いちゃったんだもん。
デスクにカバンを置いて背伸びをした
昨日と同じ空間と思えないほど開放的でシーンとしている広い部屋
大きな窓のウィンドウカーテンを開けると眩しい朝日がちょうど差し込んできた
「綺麗…」
立ち並ぶたくさんのビルに映る朝日を眺めていた
『ねぇ、だからごめんって。』
……!?!?!
待って…誰かいる
そこの休憩室からだ…
『お前もそうじゃん。』
え…しかも喧嘩?
恐る恐る休憩室に近づくと スタスタと近づいてくる足音
やばい!!!…
『えっ……、だれ?』
「あ…ごめんなさい、その、盗み聞きするつもりなくてあの、たまたまっていうか、その…」
『いや、誰って聞いてんだけど?』
無理、泣きそう
「藤宮A…です…」
その人は
濃厚で大人っぽいジャスミンの香りがして、
まっすぐな眼差しをした、
ちょっと怖い人
…いや、かなり怖い人。
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neru(プロフ) - あとさん» ありがとうございます。そう言って頂けるだけで大変な励みになります!episode2もぜひ楽しみにしていてください☆ (2017年3月7日 20時) (レス) id: 72bd81452e (このIDを非表示/違反報告)
あと(プロフ) - イッキ読みしちゃいました!すごく好きな作品です!続き楽しみです(>_<) (2017年3月7日 19時) (レス) id: 0da50f1738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんな | 作成日時:2017年2月11日 1時