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18輪 ページ22

『あははっまたね!』

「Aちゃんばいばーい!」

あれから、2ヶ月がすぎた。学校にもまた通えるようになって、瞬く間に私の過ごす環境は変わり、傷一つない健康体になっていた。たったひとつ、

心をのけて。

あの時あったことを私は鮮明に思い出せる。

それが何故かは分からない。警察に聞かれた時も何もかもを話せた。だけど、

だけど、彼の居場所だけは話せなかった。私が彼の居場所を話せば…私のように悲しむ人は減るだろうけど…

『…なんで私あの人のこと、守ろうとしてるの…?』

母や父にはこのどす黒くにごった気持ちは話せなかった。彼に洗脳されたのか、はたまた、これがただの

【恋】なのか。

気づくと、攫われた「あの場所」にいた。やばいよ…体が震える。

まぁ近道だからね!!あはは!あは…

『おばけなんってなーいさッ』

これあの時も歌ってたな…なんて考えて少し笑ってしまう。
そして、また、子猫ちゃんに会えたらいいななんて呑気に構えていた。

そう。

【呑気に】

『うふふ。子猫ちゃぁあん!でっておっいでぇー!』

やっぱり、子猫は成長してどこか別の場所に行ってしまったのか。

寂しいなぁ…。

なんて思っていると、後ろから肩を叩かれた。まるで、あの時と同じ。
息が荒くなる。呼吸が。視界が。汗が。

『ひっ…』

「やぁ、麗しいお嬢さん!私と心中してくれないかい!」


そこに居たのは、砂色の外套を着た。

少し不思議なイケメンだった。


作者
遅くなり大変申し訳ないです。楽しみにしてくれていた方、お気に入りを外さないでいてくれた方。本当にありがとうございます!!
ここから完結まで少し長いですが、また気を長く待ってくれたら嬉しいです。

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- 続き待ってます!! 面白かったです! (2023年4月14日 23時) (レス) @page22 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 何故、芥川君がオラの名前知ってんだ? (2020年5月25日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 本当に芥川さんが格好良すぎて格好良すぎて無事昇天しました…!この様な神作品に邂逅する事の出来た私は幸せです!!!!!! (2020年2月23日 19時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ばたけ(プロフ) - 納豆御飯さん» わわっ!嬉しいです……!!期待に応えられるよう頑張りますので!!泣 (2020年1月1日 20時) (レス) id: 29e406539b (このIDを非表示/違反報告)
納豆御飯(プロフ) - 貴女の書くヤンデレが大好きです! 更新、無理せず頑張ってください! 応援しています! (2019年12月28日 20時) (レス) id: d545145139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎ばたけ | 作成日時:2019年3月16日 15時

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